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将監
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しょうげん
ふりがな文庫
“
将監
(
しょうげん
)” の例文
旧字:
將監
堀田
正盛
(
まさもり
)
、板倉
周防
(
すおう
)
、小堀遠州、佐久間
将監
(
しょうげん
)
等が著名であるが、沢庵が最も愛したのは、細川家の卓抜な嫡孫、越中守忠利であった。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「承れば左内様には、ご老中筆頭の左近
将監
(
しょうげん
)
様の、ご妾腹ながらもお姫様の、
満知姫
(
まちひめ
)
様とご婚約とのお事、結構なことでござりますなあ」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
少し川上の
将監
(
しょうげん
)
橋の脇には、ひところ岡場所(私娼)めいたものが出来たりして、この
界隈
(
かいわい
)
はずいぶん繁昌したものであった。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「は。
今日
(
こんにち
)
は、主人
将監
(
しょうげん
)
のかわりでござりますれば、それでは、失礼をかえりみませず、お高いところを
頂戴
(
ちょうだい
)
いたしまする」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
又滝川左近
将監
(
しょうげん
)
一益も、武蔵野に於て、北条左京大夫
氏政
(
うじまさ
)
と合戦中であったが、
忽
(
たちま
)
ち媾和して、尾州長島の居城に帰った。
賤ヶ岳合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
第二は甲武信岳附近から
雁坂
(
かりさか
)
峠に至る甲武信山塊、
破風
(
はふ
)
、雁坂山を含むもの。第三は雁坂峠から
将監
(
しょうげん
)
峠に至る
古礼
(
これい
)
山、唐松尾の連脈を含むもの。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
ハゼ釣りは、一艘に十人乗るとして、一番の
将監
(
しょうげん
)
、二番と三番とは、舟が先へ進む、つまり突っ込みのときに有利である。
江戸前の釣り
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
将監
(
しょうげん
)
橋を渡ると、右が、戸田
采女
(
うねめ
)
、左が遠山美濃守の邸で、その右に、藩邸が、黒々と静まり返っていた。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
其年の暮には上方の富田左近
将監
(
しょうげん
)
や施薬院玄以に書を与えて、
何様
(
どん
)
なものだろうと探ると、案の定一白や玄以からは、会津の蘆名は
予
(
か
)
ねてより
通聘
(
つうへい
)
して居るのに
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
老臣中の筆頭である筑摩
将監
(
しょうげん
)
春久に一萬数千の大兵を授けて、浅沼、
栗生
(
くりう
)
、
椎原
(
しいばら
)
の三郡に群がる
一揆
(
いっき
)
共を蹴散らしつゝ、三方から彼等の根拠地を攻めにかゝった。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
が、かいつまんで言うと、芝、田町四丁目の旗本佐野
将監
(
しょうげん
)
というのが先年亡くなって、跡取りの求馬というのは二十八歳になるが、芝一円知らぬ者もない馬鹿殿様。
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
薫は一周忌の仏事を営み、はかない結末になったものであると
浮舟
(
うきふね
)
を悲しんだ。あの常陸守の子で仕官していたのは
蔵人
(
くろうど
)
にしてやり、自身の
右近衛府
(
うこんえふ
)
の
将監
(
しょうげん
)
をも兼ねさせてやった。
源氏物語:55 手習
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
かねて連盟の副頭領とも
恃
(
たの
)
まれていた千石取りの番頭奥野
将監
(
しょうげん
)
、同じく河村伝兵衛以下六十余人の
徒輩
(
ともがら
)
が、いよいよ大石の
東下
(
とうげ
)
と聞いて、
卑怯
(
ひきょう
)
にも誓約に
背
(
そむ
)
いて連盟を脱退したことが判明した。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
室町末期の、明応から文亀年間の頃、平田
将監
(
しょうげん
)
という者が、下庄村に住んでいた。そして、竹山城主の、
新免
(
しんめん
)
伊賀守に仕えた。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
将監
(
しょうげん
)
台と呼ばれる丘の突端をめぐって、にわかに幅をひろげる川は、東へと
迂曲
(
うきょく
)
しながら二十町あまりいって海へ注ぐ。
葦
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
明日はいよいよ主人
将監
(
しょうげん
)
が帰るという日、銭形平次はとうとう青い御神籤の曲者——実は久野将監の家来進藤勝之助を本所
相生
(
あいおい
)
町の隠れ家に突き止めてしまいました。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一柳右近
将監
(
しょうげん
)
が江戸大納言へ、服部
采女正
(
うねめのしょう
)
が越後宰相へ、渡瀬左衛門
佐
(
すけ
)
が佐竹右大夫へ、明石左近が小早川左衛門佐へ、前野但馬守と長子出雲守とが中村
式部少輔
(
しきぶしょうゆう
)
へ、等で
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
将監
(
しょうげん
)
峠から雲取山までの縦走を行い、大体の地勢が
明
(
あきらか
)
にされたので、大正二年の五月に中村南日の二君と
倶
(
とも
)
に、西は金峰山から東は雲取山に至る大縦走を決行することにした。
思い出す儘に
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
これは海の中に
自
(
おのず
)
から水の流れる
筋
(
すじ
)
がありますから、その筋をたよって舟を
潮
(
しお
)
なりにちゃんと
止
(
と
)
めまして、お客は
将監
(
しょうげん
)
——つまり舟の
頭
(
かしら
)
の方からの第一の
室
(
ま
)
——に向うを向いてしゃんと坐って
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
老樵夫
(
ろうそま
)
のような人物が——もっとも今は威厳と信仰とを、具現したような風采をしている——白河戸
将監
(
しょうげん
)
その人が、娘の
小枝
(
さえだ
)
を
側
(
そば
)
に立たせ、自身も神輿の横に立って、郷民達と讃歌をうたっていた。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
辺鄙
(
へんぴ
)
にはなお残れるにや、江戸にはこの流名きこゆることなし……とあるとおりに、月輪軍之助の祖月輪
将監
(
しょうげん
)
は、根岸兎角ひらくところの微塵流から出てのちに、
北陬
(
ほくすう
)
にうつり住んで別に自流を
創
(
そう
)
し
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
もとは
右近衛府
(
うこんえふ
)
の
将監
(
しょうげん
)
であって、五位になった男が出て来た。
源氏物語:39 夕霧一
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
東野山の砦には堀秀政の五千人、街道の北方に、小川佐平次
祐忠
(
すけただ
)
の千人。また
堂木
(
だんぎ
)
山には、山路
将監
(
しょうげん
)
正国、木下半右衛門などの勢各〻五百。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これによって長沼玄叔は死罪、親族の石田
将監
(
しょうげん
)
、長沼善兵衛らは、家禄没収のうえ城下より十里外に追放という罪科が当てられている、というのであった。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
明る日は奥方浪乃、屋敷に帰って良人久野
将監
(
しょうげん
)
を迎え、事件の
顛末
(
てんまつ
)
を、人を傷つけない程度に報告しました。
妾
(
めかけ
)
のお新が、そのまま
行方
(
ゆくえ
)
知れずになったことは言うまでもありません。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
物凄かったのは東沢の法螺ノ貝と、
木賊
(
とくさ
)
谷上流の深林とに露営した時で、寒かったのは五月の国師岳の頂上附近及び十一月下旬に井戸沢(
将監
(
しょうげん
)
峠)の水源地に一夜を過した折であった。
初めて秩父に入った頃
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
年があらたまりますとふたゝびたいぐんをもって勢州へ御しんぱつなされまして滝川左近
将監
(
しょうげん
)
どのゝ御りょうぶんを切り潰され、しきりにかっせんのさいちゅうと申すしらせがござりました。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
冬次郎か! ……彼奴の父親右近
将監
(
しょうげん
)
めは、生前俺を抑えつけ眼の上の
瘤
(
こぶ
)
となしていたが、その
忰
(
せがれ
)
の青二才めが、今度はわしに楯つくものと見える! ……計画的だな、一切のことが! ……田安
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
拙者の家は、
播州
(
ばんしゅう
)
赤松の支流、平田
将監
(
しょうげん
)
の末で、
美作
(
みまさか
)
宮本村に住し、宮本無二斎とよぶものの一子、
同苗
(
どうみょう
)
武蔵であります。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「誰が驚くものか。——二千五百石の大旗本、駒形にお屋敷を持っていま長崎奉行をしていらっしゃる、久野
将監
(
しょうげん
)
様の家来、先ごろ殺された用人進藤市太郎の
倅
(
せがれ
)
勝之助という男だろう」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして雁坂峠から
将監
(
しょうげん
)
峠に至る間の連山は
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「とにかく
将監
(
しょうげん
)
様へお知らせしろ!」
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、下方左近
将監
(
しょうげん
)
、加藤
図書
(
ずしょ
)
、早川
大膳
(
だいぜん
)
など
無慮
(
むりょ
)
七、八千の兵力をその方へ
割
(
さ
)
いて、愈〻、本格的な伊勢攻略を開始した。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
船手頭
(
ふなてがしら
)
向井
将監
(
しょうげん
)
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
以前は、山路
将監
(
しょうげん
)
が坐っていたが、秀吉が、配置代えを命じて、山路や大金を
外曲輪
(
そとぐるわ
)
に出し、木村隼人佑
重茲
(
しげのり
)
を本丸へ入れたのは、つい先頃のことであった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
別所長治の家老、後藤
将監
(
しょうげん
)
の家来が約七十人ばかり、骨と皮のようになって、ひょろひょろ降伏して来た。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや、慾をいえば
限
(
き
)
りもないこと、山路
将監
(
しょうげん
)
の誘致が
調
(
ととの
)
うただけでも、この際、まずまず
祝着
(
しゅうちゃく
)
とせねばなるまい。どれ、早速に北ノ庄殿のお耳へ達しておこう。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一益は驚いて、調べさせていると、飯尾
隠岐守
(
おきのかみ
)
と下方左近
将監
(
しょうげん
)
のふたりが、陣地から伝令をよこして
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さきに、藤田
将監
(
しょうげん
)
のやしきへ向った組のひとり、秋山
村右衛門
(
むらえもん
)
と、
綱条
(
つなえだ
)
の重臣、
阿部七兵衛
(
あべしちべえ
)
であった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「裏手の戸、通用口、勝手元、すべて外との往来を禁じるのだぞ。戸などは、釘づけにしてよろしい。
将監
(
しょうげん
)
の召使たちも同様のこと。——よろしいか怠るな、監視を」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わしは今でこそ、こんな
山家
(
やまが
)
の郷士で朽ちているが、祖先の平田
将監
(
しょうげん
)
は、播州の豪族赤松の
支族
(
わかれ
)
で、おまえの血の中にはまさしく、建武の英傑の血もながれているのだ。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飯尾
隠岐
(
おき
)
、下方左近
将監
(
しょうげん
)
などの老練の将は、藤吉郎の策を若い
逸
(
はや
)
り
気
(
ぎ
)
として、叱るが如く云った。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長島
伊豆
(
いず
)
、安井
将監
(
しょうげん
)
と名のる徳川家の使者が、今朝、前ぶれもなく、黒田ノ城へ臨んで云った。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『この上は、
番頭
(
ばんがしら
)
の奥野
将監
(
しょうげん
)
殿に計ろう、将監の胸をたたいたらすこしは
音
(
ね
)
がするだろう』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠祖は赤松一族で、平田
将監
(
しょうげん
)
の
末裔
(
まつえい
)
とはあっても、確証はなし、徳川家との縁故もない。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『赤穂での人物といえば、奥野
将監
(
しょうげん
)
か、大野九郎兵衛か。——それとも原
惣右衛門
(
そうえもん
)
』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今、そうした彼のすがたを、目前に迎えた後藤
将監
(
しょうげん
)
以下、
城方
(
しろかた
)
の人々も
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と同志のうちで云う者も多くなって、一
徹
(
てつ
)
者
(
もの
)
の奥野
将監
(
しょうげん
)
などは、すでに
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
果たして、陰謀組の一味、
在府
(
ざいふ
)
国許
(
くにもと
)
の士をあわせて、総計三百余名の氏名は、藤井紋太夫、藤田
将監
(
しょうげん
)
以下、その筆蹟と血判をつらねて繰れども繰れども、驚くばかり秘巻の奥からあらわれて来た。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
船検分などおえて、長井
将監
(
しょうげん
)
高広
(
たかひろ
)
は、宿へ戻りかけていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
将
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
監
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
“将監”で始まる語句
将監橋
将監基国
将監殿橋
将監鑑虎