“右近衛府”の読み方と例文
読み方割合
うこんえふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日は右近衛府うこんえふの下僚の招宴をして纏頭てんとうを出すならわしであったから、自邸でとは言っていたが、近くに中の君の悩んでいる二条の院があることで少し躊躇ちゅうちょしていると
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
右近衛府うこんえふ溝川みぞかわのあたりにうずめるということに代えて、西の渡殿わたどのの下から流れて出る園の川のみぎわにうずめてあったのを、惟光これみつ宰相の子の兵衛尉ひょうえのじょうが掘って持って来たのである。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
薫は一周忌の仏事を営み、はかない結末になったものであると浮舟うきふねを悲しんだ。あの常陸守の子で仕官していたのは蔵人くろうどにしてやり、自身の右近衛府うこんえふ将監しょうげんをも兼ねさせてやった。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)