“城方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろかた83.3%
しろがた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ、怪しんでいるかのごとく、城方しろかたの者は、いつまでも手をかざして、越後軍の行くてを凝視ぎょうししていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治元年の七月、越後えちごの長岡城が西軍のために落された時、根津も江戸を脱走して城方しろかたに加わっていた。落城の前日、彼は一緒に脱走して来た友達に語った。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それに対抗する城方しろがたの方は、最初は七八千も籠っていたけれども、日に/\降人や落人おちうどが頻出して、しまいには三四千にも充たない、微々たるものになった。
そして夜が明けると、それとなく攻撃の手をゆるめて城方しろがたの様子をうかゞってみたが、いつ迄立っても城からは何の沙汰さたもなく、寄せ手が静まれば籠城方も変に静まり返っている。