城方しろかた)” の例文
むしろ、怪しんでいるかのごとく、城方しろかたの者は、いつまでも手をかざして、越後軍の行くてを凝視ぎょうししていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治元年の七月、越後えちごの長岡城が西軍のために落された時、根津も江戸を脱走して城方しろかたに加わっていた。落城の前日、彼は一緒に脱走して来た友達に語った。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と、祝朝奉しゅくちょうほうみずから、将台に立って指揮にあたり、城方しろかたもまたその全力を四面の防ぎに投入した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と家来思いな秀治は、自分がすすめられたよりよろこんで、さて城方しろかたの一同へ向い
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今、そうした彼のすがたを、目前に迎えた後藤将監しょうげん以下、城方しろかたの人々も
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城方しろかたの結束も
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)