“北陬”の読み方と例文
読み方割合
ほくすう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうですね、なんにしても東北の北陬ほくすうですから、さのみ名所、名物といってはござらん、まあ、陸前の松島まで参らなければ」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これに対立して露系共産党の策謀あり、この北陬ほくすうの小国にもそれぞれの問題と事件と悩みがあるのだ。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
辺鄙へんぴにはなお残れるにや、江戸にはこの流名きこゆることなし……とあるとおりに、月輪軍之助の祖月輪将監しょうげんは、根岸兎角ひらくところの微塵流から出てのちに、北陬ほくすうにうつり住んで別に自流をそう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)