ともかく民藝を栄えしめることによって、支那固有の美をますます発揮せしめることは、日本人の任務であり、友誼であると考えます。
北支の民芸(放送講演) (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
罪と罰 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誠に温順な平和な人で、交われば交わるほど友誼に厚い人であった。が如何なる圧迫を受けても決して所信を曲げない。
福沢先生の処世主義と我輩の処世主義 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
永久の友誼が続きそうでいて、そのくせ、親交を結んだ相手と、その晩近づきになった記念の酒席で大抵いつも喧嘩をやらかしてしまうのが落ちだ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
痛ましいことではあるが、困窮のために友誼も薄らぐ時があるものである。以前には親しい仲であったのが、今はただ通りがかりの者に過ぎなくなる。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
けれどももしそのままでいったら、クリストフはかかる客間的な友誼になんらの幻をもかけなかったろうし、少しの親交も二人の間には生じなかったろう。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要) (新字新仮名) / ロバート・フィリモア(著)
そこで、祖母は自分の夫の残酷無情を大いに憤激しながら彼に訴えて、ただ一つの道はあなたの友誼と同情に頼むのほかはないという結論に到達すると、サン・ジェルマン伯は〈よろしい。
世界怪談名作集:03 スペードの女王 (新字新仮名) / アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン(著)
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
言って見れば、友誼の法則なぞがそれですね。(学士と握手せんとす。)
家常茶飯 附・現代思想 (新字新仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
あのちょびひげが、友誼にそむいて警察に知らせたのであろうか。そんなことはありえない。この地下装置による不当営利事業をその筋に知られたら、かれも重い処罰を受けるはずではないか。
それにもかかわらずKのことをこんなに引きとらえているなどとは! なぜだろうか? 叔父に対する個人的な友誼なのだろうか、あるいはKの訴訟をきわめて風変りなものと認めて、Kに対してか
これは不信にもとづくことであろうから、よろしく適当な縁故を求めて彼らと友誼を結び、それと親通するのが第一である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
かかる事は吾々の為していい友誼であろうか。またはこれが建築に対する正しい理解であろうか。吾々はその破壊を是認すべき積極的理由をどこに見出したらよいのであるか。
罪と罰 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
かかる恋愛はいつもかかる友誼といっしょになるものである。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
新・平家物語:02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
我輩は隣邦国民の友誼として従来数々支那人に警告した、注意した。およそ国家の滅亡は他動的に非ずして、自動的なものである。亡ぼさるるというは当らず、亡びるのである。
日支親善策如何:――我輩の日支親善論 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
彼がきわめて友誼的な意図をいだいているのは、よそ目にもそれと察しられた。
罪と罰 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
「だって先生、科学的には非常に信用が置けるし、言うことも普通であるし、友誼も潔癖であるほど厚いし、殊に細君のことなど潔癖で、細君が死んでから他の女には絶対に接しなかったという程の人格者としては訝しいですが」
あの世から便りをする話:――座談会から―― (新字新仮名) / 海野十三(著)
「今日までは未だ彼にいささかの友誼をのこしていたが、こんな不忠不孝を勧める悪人と分ればかえって思い切りがよい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
友誼に対する愛の中に発見するに違いない……
カラマゾフの兄弟:01 上 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
友誼においては、恩を受くる者も施す者もないんだ。ぼくは恩なんか甘受しない! ぼくたちはたがいに愛してるから、同等の者なんだ。君に会うのが待ち遠しくてたまらない。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親愛な友誼をも破り、自分の健康をも失わんとした。数か月の間、もはや眠りもせず、食をもとらず、病的な熱心さで同じ議論を際限もなく繰り返した。たがいに刺激し興奮し合った。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
独立せんがためには、組合生活を捨て、友誼をも捨てなければならないだろう。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)