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隅田川
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すみだがは
ふりがな文庫
“
隅田川
(
すみだがは
)” の例文
云掛られ夫さへ心に
障
(
さは
)
らぬ樣
云拔
(
いひぬけ
)
て居しに今日
隅田川
(
すみだがは
)
の
渡船
(
わたしぶね
)
にて誰かは知ず
行違
(
ゆきちが
)
ひに面を見合せしより
俄
(
にはか
)
に吾助が顏色變り
狼狽
(
うろたへ
)
たる
體
(
てい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
釣
(
つり
)
の帰りらしい
小舟
(
こぶね
)
がところ/″\
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
のやうに浮いてゐるばかり、
見渡
(
みわた
)
す
隅田川
(
すみだがは
)
は再びひろ/″\としたばかりか
静
(
しづか
)
に
淋
(
さび
)
しくなつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
もの
干越
(
ほしごし
)
に、
蓑
(
みの
)
を
着
(
き
)
て
渡
(
わた
)
りたい
銀河
(
あまのがは
)
のやうに
隅田川
(
すみだがは
)
が
見
(
み
)
えるのに、
葉
(
は
)
が
茂
(
しげ
)
る
頃
(
ころ
)
は
燕
(
つばくろ
)
の
羽
(
は
)
ほどの
帆
(
ほ
)
も、ために
遮
(
さへぎ
)
られて、
唯吉
(
たゞきち
)
の
二階
(
にかい
)
から
隱
(
かく
)
れて
行
(
ゆ
)
く。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜半
(
やはん
)
の
隅田川
(
すみだがは
)
は何度見ても、詩人S・Mの言葉を越えることは出来ない。——「
羊羹
(
やうかん
)
のやうに流れてゐる。」
都会で
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この
筆法
(
ひつぱふ
)
で
行
(
ゆ
)
けば、
富士山
(
ふじさん
)
を「
日本
(
にほん
)
チンボラソ」と
呼
(
よ
)
び、
隅田川
(
すみだがは
)
を「
日本
(
にほん
)
テムズ」とでもいはねばなるまい。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
此
(
この
)
菊塢
(
きくう
)
の
狂歌
(
きやうか
)
二
首
(
しゆ
)
発句
(
ほつく
)
一
句
(
く
)
あり、(手紙と
其書
(
そのしよ
)
も
移転
(
ひつこし
)
まぎれに
捜
(
さが
)
しても知れぬは
残念
(
ざんねん
)
)
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも
一個
(
いつこ
)
の
豪傑
(
がうけつ
)
「
山師
(
やまし
)
来
(
き
)
て
何
(
なに
)
やら
植
(
う
)
ゑし
隅田川
(
すみだがは
)
」と
白猿
(
はくゑん
)
が、
芭蕉
(
ばせう
)
の句をもじりて笑ひしは
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
隅田川
(
すみだがは
)
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
正面
(
しやうめん
)
に
待乳山
(
まつちやま
)
を
見渡
(
みわた
)
す
隅田川
(
すみだがは
)
には
夕風
(
ゆふかぜ
)
を
孕
(
はら
)
んだ
帆
(
ほ
)
かけ船が
頻
(
しき
)
りに動いて
行
(
ゆ
)
く。水の
面
(
おもて
)
の
黄昏
(
たそが
)
れるにつれて
鴎
(
かもめ
)
の羽の色が
際立
(
きはだ
)
つて白く見える。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其
(
そ
)
の
暗夜
(
やみよ
)
から、
風
(
かぜ
)
が
颯
(
さつ
)
と
吹通
(
ふきとほ
)
す。……
初嵐
(
はつあらし
)
……
可懷
(
なつかし
)
い
秋
(
あき
)
の
聲
(
こゑ
)
も、いまは
遠
(
とほ
)
く
遙
(
はるか
)
に
隅田川
(
すみだがは
)
を
渡
(
わた
)
る
數萬
(
すまん
)
の
靈
(
れい
)
の
叫喚
(
けうくわん
)
である。……
蝋燭
(
らふそく
)
がじり/\とまた
滅入
(
めい
)
る。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
尋ね
恨
(
うらみ
)
を
報
(
むく
)
い申度とて三ヶ年の間
苦辛
(
くしん
)
を
厭
(
いと
)
はず
所々
(
しよ/\
)
尋ね
廻
(
めぐ
)
り候處漸々此程
隅田川
(
すみだがは
)
の
渡船
(
わたしぶね
)
にて
面
(
おもて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いつも両側の
汚
(
よご
)
れた
瓦屋根
(
かはらやね
)
に
四方
(
あたり
)
の
眺望
(
てうばう
)
を
遮
(
さへぎ
)
られた地面の低い
場末
(
ばすゑ
)
の
横町
(
よこちやう
)
から、
今
(
いま
)
突然
(
とつぜん
)
、橋の上に出て見た四月の
隅田川
(
すみだがは
)
は
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
中洲
(
なかず
)
と、
箱崎
(
はこざき
)
を
向
(
むか
)
うに
見
(
み
)
て、
隅田川
(
すみだがは
)
も
漫々
(
まん/\
)
渺々
(
べう/\
)
たる
處
(
ところ
)
だから、あなた
驚
(
おどろ
)
いてはいけません。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自身に
訴
(
うつた
)
へ出ければ越前守殿一
應
(
おう
)
糺問
(
きうもん
)
の上
桝屋
(
ますや
)
久藏を
呼出
(
よびいだ
)
され吾助を
召捕迄
(
めしとるまで
)
宅兵衞事主人預け申付るとて下られける斯て又吾助は
隅田川
(
すみだがは
)
の花見に
藤重
(
ふぢしげ
)
を
同道
(
どうだう
)
して到りしに
計
(
はか
)
らず
渡船
(
わたしぶね
)
にて忠八と面を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“隅田川”の解説
隅田川(すみだがわ)は、東京都北区の岩淵水門で荒川から南へ分岐し、東京湾に注ぐ全長23.5キロメートルの一級河川である。途中で新河岸川・石神井川・神田川・日本橋川などの支流河川と合流する。古くは墨田川、角田川とも書いた。
(出典:Wikipedia)
隅
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“隅田川”で始まる語句
隅田川両岸一覧
隅田川渡船