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針箱
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はりばこ
ふりがな文庫
“
針箱
(
はりばこ
)” の例文
よっちゃんは、なにを
思
(
おも
)
ったか、お
母
(
かあ
)
さんの
針箱
(
はりばこ
)
をふみ
台
(
だい
)
にして、それへ
上
(
あ
)
がって、
時計
(
とけい
)
の
白
(
しろ
)
い
顔
(
かお
)
を
不思議
(
ふしぎ
)
そうにながめていたのです。
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
文庫
(
ぶんこ
)
のなかを
捜
(
さが
)
しても
無
(
なか
)
つた。
鏡台
(
きやうだい
)
にも
針箱
(
はりばこ
)
にも
箪笥
(
たんす
)
の
抽斗
(
ひきだし
)
にも
無
(
なか
)
つた。
大方
(
おほかた
)
焼棄
(
やきす
)
てるか
如何
(
どう
)
かしたのであらう。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
えゝ、決してね。私たちは何んでも好きなことが出來ましたわ——机の中だの
針箱
(
はりばこ
)
だのを引掻き𢌞したり、
抽斗
(
ひきだし
)
を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
やがて出窓の
管簾
(
くだすだれ
)
を
半
(
なか
)
ば
捲
(
ま
)
いた下で、
腹
(
はら
)
ンばひに成つたが、
午飯
(
おひる
)
の済んだ
後
(
あと
)
で
眠気
(
ねむけ
)
がさして、くるりと
一
(
ひと
)
ツ廻つて、姉の
針箱
(
はりばこ
)
の方を
頭
(
つむり
)
にすると、足を投げて
仰向
(
あおむき
)
になつた。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
母
(
かゝ
)
さん
切
(
き
)
れを
遣
(
や
)
つても
宜
(
よ
)
う
御座
(
ござ
)
んすかと
尋
(
たづ
)
ねて、
針箱
(
はりばこ
)
の
引出
(
ひきだ
)
しから
反仙
(
ゆふぜん
)
ちりめんの
切
(
き
)
れ
端
(
はし
)
をつかみ
出
(
だ
)
し、
庭下駄
(
にはげた
)
はくも
鈍
(
もど
)
かしきやうに、
馳
(
は
)
せ
出
(
い
)
でゝ
縁先
(
えんさき
)
の
洋傘
(
かうもり
)
さすより
早
(
はや
)
く
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
針箱
(
はりばこ
)
と
糸屑
(
いとくづ
)
の
上
(
うへ
)
を
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
す
樣
(
やう
)
に
跨
(
また
)
いで
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
の
襖
(
ふすま
)
を
開
(
あ
)
けると、すぐ
座敷
(
ざしき
)
である。
南
(
みなみ
)
が
玄關
(
げんくわん
)
で
塞
(
ふさ
)
がれてゐるので、
突
(
つ
)
き
當
(
あた
)
りの
障子
(
しやうじ
)
が、
日向
(
ひなた
)
から
急
(
きふ
)
に
這入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
た
眸
(
ひとみ
)
には、うそ
寒
(
さむ
)
く
映
(
うつ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
五六
日
(
にち
)
經
(
た
)
つて
勘次
(
かんじ
)
は
針立
(
はりだて
)
と
針箱
(
はりばこ
)
とを
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
よっちゃんは、
茶
(
ちゃ
)
だんすの
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、
時計
(
とけい
)
を
見上
(
みあ
)
げていましたが、そのうちに、お
母
(
かあ
)
さんの
針箱
(
はりばこ
)
をひきずってまいりました。
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
はたゞ
母
(
かあ
)
ちやん/\てツて
母様
(
おつかさん
)
の
肩
(
かた
)
をつかまいたり、
膝
(
ひざ
)
にのつかつたり、
針箱
(
はりばこ
)
の
引出
(
ひきだし
)
を
交
(
ま
)
ぜかへしたり、
物
(
もの
)
さしをまはして
見
(
み
)
たり、
縫裁
(
おしごと
)
の
衣服
(
きもの
)
を
天窓
(
あたま
)
から
被
(
かぶ
)
つて
見
(
み
)
たり
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
祖母
(
ばあ
)
さんは、あかりの
下
(
した
)
に
針箱
(
はりばこ
)
をおき、お
仕事
(
しごと
)
をなさっていました。そのうち、
押
(
お
)
し
入
(
い
)
れから
行李
(
こうり
)
を
出
(
だ
)
し、なにか、おさがしになりました。
つづれさせ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よっちゃんは、
針箱
(
はりばこ
)
からおりると、いそいでお
母
(
かあ
)
さんのいなさるところへ
走
(
はし
)
ってきました。「お
菓子
(
かし
)
……ねえ、お
母
(
かあ
)
ちゃん、お
菓子
(
かし
)
くれない。」
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まず
壁
(
かべ
)
ぎわには、
張
(
は
)
り
板
(
いた
)
が
立
(
た
)
てかけられてあり、その
下
(
した
)
のところに、
乳母車
(
うばぐるま
)
が
置
(
お
)
いてあり、その
横
(
よこ
)
に
机
(
つくえ
)
があり、その
他
(
た
)
、
火
(
ひ
)
ばち・
針箱
(
はりばこ
)
・
瓶
(
びん
)
というように、いろいろな
道具類
(
どうぐるい
)
が
並
(
なら
)
べられてありました。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“針箱(裁縫箱)”の解説
裁縫箱(さいほうばこ)とは、裁縫(手芸)に用いられる針や糸などを収めた箱のことであり、針箱(はりばこ)の別名である。ソーイングボックス(sewing box)やその内容物も合わせてソーイングセット(sewing set)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
針
常用漢字
小6
部首:⾦
10画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“針”で始まる語句
針
針仕事
針金
針線
針鼠
針木
針葉樹
針路
針孔
針魚