“針魚”の読み方と例文
読み方割合
さより100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恰好かたちのいい針魚さよりのような肢体——それを包んだ黒ずくめの中から、白い顔と半襟の水色とがクッキリと浮出ていて、それが、四十女の情熱と反面の冷たい理智を感じさせる。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
辻の角の(安旅籠やすはたご)へ、両画伯を招待さ……「見苦しゅうはごわすが、料理店は余り露骨……」料理屋の余り露骨は可訝おかしいがね、腰掛同然の店だからさ、そこから、むすび針魚さよりわん
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
針魚さより 五六・八五 三九・一八 一・六〇 二・三七
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「……最初は、まずお吸物だが、こいつは鯛のそぼろ椀ということにいきましょう。皮を引いたらあまり微塵みじんにせずに、葛もごくうすくねがいます。さて、……ちょうど、わらさの季節だから、削切けずりきりにして、前盛まえもりには針魚さより博多はかたづくりか烏賊いか霜降しもふり。つまみは花おろしでも……」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)