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荒々
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あら/\
ふりがな文庫
“
荒々
(
あら/\
)” の例文
拳
(
こぶし
)
で
荒々
(
あら/\
)
しく
戸
(
と
)
を
敲
(
たゝ
)
くと、
戸
(
と
)
は
中
(
なか
)
から
制服
(
せいふく
)
を
着
(
つ
)
けた、
圓顏
(
まるがほ
)
で
蛙
(
かはづ
)
のやうに
大
(
おほ
)
きい
眼
(
め
)
をしたモ
一人
(
ひとり
)
の
歩兵
(
ほへい
)
の
手
(
て
)
で
開
(
ひら
)
かれました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
丘の
荒々
(
あら/\
)
しい線が表はす魅力に打たれた強い感じと、彼が我が家と呼んでゐる
黝
(
くろず
)
んだ屋根と灰白の壁とに湧いて來る愛着を口にしたことがあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
言ひ捨てて、
襖
(
ふすま
)
立切
(
たてき
)
り、
疊觸
(
たゝみざは
)
りはも
荒々
(
あら/\
)
しく、ツと奧に入りし左衞門。跡見送らんともせず、時頼は兩手をはたとつきて、兩眼の涙さながら雨の如し。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
嫁
(
よめ
)
になんど
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬことなり
詞
(
ことば
)
かはすも
忌
(
いま
)
はしきに
疾々
(
とく/\
)
歸
(
かへ
)
らずやお
歸
(
かへ
)
りなされエヽ
何
(
なに
)
をうぢ/\
老婆
(
ばあ
)
さま
其處
(
そこ
)
を
閉
(
し
)
めなさいと
詞
(
ことば
)
づかひも
荒々
(
あら/\
)
しく
怒
(
いか
)
りの
面色
(
めんしよく
)
すさまじきを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
結
(
むす
)
びし者なり
汝
(
なんぢ
)
當所
(
たうしよ
)
へ
泊
(
とま
)
りしは
運命
(
うんめい
)
の
盡
(
つく
)
る處なり
先刻
(
せんこく
)
見置
(
みおき
)
し金子はや/\拙者どもへ差出せよと
荒々
(
あら/\
)
しげに申ける吉兵衞は少しも
惡
(
わる
)
びれたる
氣色
(
けしき
)
もなく
此方
(
こなた
)
に向ひ兩人ども必ず
慮外
(
りよぐわい
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
柔
(
やはら
)
かに
言
(
い
)
ふ
意
(
つもり
)
で
有
(
あ
)
つたが、
意
(
い
)
に
反
(
はん
)
して
荒々
(
あら/\
)
しく
拳
(
こぶし
)
をも
固
(
かた
)
めて
頭上
(
かしらのうへ
)
に
振翳
(
ふりかざ
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
穀物が第一膏
而已
(
のみ
)
に相成候趣に御座候、今より二ヶ月も相立候得ば必病氣を
除
(
のぞ
)
き可
レ
申と、口を極めて申居候。此度は
決而
(
きつと
)
全快仕可
レ
申候間御安心可
レ
被
レ
成候。此度
荒々
(
あら/\
)
病氣の
所行
(
なりゆき
)
も申上置候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
場内に
入
(
はい
)
らない先から、わたしは競馬なんぞ見る氣がしなくなつてゐたのです。自動車の砂ほこりや見物人の雜沓がいかにも
荒々
(
あら/\
)
しく、田園の風致を毀損するやうに思はれて腹が立つて來るのでした。
畦道
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
斯
(
か
)
く
推察
(
すいさつ
)
された
上
(
うへ
)
はと、
急
(
きふ
)
に
語勢
(
ことばつき
)
荒々
(
あら/\
)
しく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
不
二
取敢
一
御急報申上度
荒々
(
あら/\
)
如
レ
此御座候。恐々不盡。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
『
餘計
(
よけい
)
な
世話
(
せわ
)
は
燒
(
や
)
かんでも
可
(
い
)
い。』
益〻
(
ます/\
)
荒々
(
あら/\
)
しくなる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其方
(
そなた
)
樣へ御渡し申候間金子首尾能御請取下され
度
(
たく
)
金子さへ有ば
何國
(
いづく
)
の浦にても心の儘と存候へば一時も早く
立退度
(
たちのきたく
)
夫のみ祈り居參せ候猶委細の事は源藏殿より御
聞下
(
きゝくだ
)
さるべく候何も心
急
(
せか
)
れ候へば先は
荒々
(
あら/\
)
申上參せ候めで
度
(
たく
)
かしく
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
長
(
なが
)
うとは
申
(
まを
)
しませぬ
申
(
まを
)
しあげたきこと
一通
(
ひととほ
)
りと
詞
(
ことば
)
きれ/″\に
涙
(
なみだ
)
漲
(
みなぎ
)
りて
引止
(
ひきと
)
むる
腕
(
かひな
)
ほそけれど
懸命
(
けんめい
)
の
心
(
こゝろ
)
は
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
ゐ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
百筋
(
もゝすぢ
)
力
(
ちから
)
なき
力
(
ちから
)
拂
(
はら
)
ひかねて
五尺
(
ごしやく
)
の
身
(
み
)
なよ/\となれど
態
(
わざ
)
と
荒々
(
あら/\
)
しく
突
(
つ
)
き
退
(
の
)
けてお
人違
(
ひとちが
)
ひならん
其樣
(
そのやう
)
な
仰
(
おほ
)
せ
承
(
うけたま
)
はる
私
(
わたくし
)
にはあらず
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
よりお
供
(
とも
)
せし
車夫
(
しやふ
)
の
耳
(
みゝ
)
には
何
(
なん
)
のことやら
理由
(
わけ
)
すこしも
分
(
わか
)
りませぬ
車代
(
しやだい
)
賜
(
たま
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
々
3画
“荒”で始まる語句
荒
荒野
荒唐無稽
荒磯
荒涼
荒寥
荒海
荒神
荒地
荒物屋