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肉身
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にくしん
ふりがな文庫
“
肉身
(
にくしん
)” の例文
私
(
わたくし
)
などは
随分
(
ずいぶん
)
我執
(
がしゅう
)
の
強
(
つよ
)
い
方
(
ほう
)
でございますが、それでもだんだん
感化
(
かんか
)
されて、
肉身
(
にくしん
)
のお
祖父様
(
ぢいさま
)
のようにお
慕
(
した
)
い
申上
(
もうしあ
)
げ、
勿体
(
もったい
)
ないとは
知
(
し
)
りつつも
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
日々の生活に加はつた、この新らしい興味で、もう
肉身
(
にくしん
)
を慕つて悲しむこともなくなつた程、ほんたうに幸福な、滿足した氣持ちを持つやうになつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
聲
(
こゑ
)
も
震
(
ふる
)
へ、
身
(
み
)
も
慄
(
をのゝ
)
いて、
私
(
わたし
)
たち
二十人
(
にじふにん
)
餘
(
あま
)
りを
慌
(
あわたゞ
)
しく
呼寄
(
よびよ
)
せて、あの、
二重
(
にぢう
)
三重
(
さんぢう
)
に、
白
(
しろ
)
い
膚
(
はだ
)
に
取圍
(
とりかこ
)
ませて、
衣類
(
きもの
)
衣服
(
きもの
)
の
花
(
はな
)
の
中
(
なか
)
に、
肉身
(
にくしん
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
させて、
一
(
ひと
)
すくみに
成
(
な
)
りました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其内
(
そのうち
)
小六
(
ころく
)
の
噂
(
うはさ
)
が
出
(
で
)
た。
主人
(
しゆじん
)
は
此
(
この
)
青年
(
せいねん
)
に
就
(
つ
)
いて、
肉身
(
にくしん
)
の
兄
(
あに
)
が
見逃
(
みのが
)
す
樣
(
やう
)
な
新
(
あた
)
らしい
觀察
(
くわんさつ
)
を、二三
有
(
も
)
つてゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
主人
(
しゆじん
)
の
評語
(
ひやうご
)
を、
當
(
あた
)
ると
當
(
あた
)
らないとに
論
(
ろん
)
なく、
面白
(
おもしろ
)
く
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
冷
(
つめ
)
たい
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
射
(
さ
)
されて、
人目
(
ひとめ
)
に
掛
(
かゝ
)
らぬ
石
(
いし
)
の
中
(
なか
)
に
封込
(
ふうじこ
)
められた
蟾蜍
(
ひきがへる
)
の
如
(
ごと
)
く、わが
身
(
み
)
は
醜
(
みにく
)
い
鉱皮
(
くわうひ
)
の
下
(
した
)
に
押
(
お
)
し
籠
(
こ
)
められてゐる
時
(
とき
)
、ほかの
人
(
ひと
)
たちは
清浄
(
しやうじやう
)
な
肉身
(
にくしん
)
で
上天
(
じやうてん
)
するのだらう。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
▼ もっと見る
せな
聊
(
いさゝ
)
か有ても調法なは金なり心が
濟
(
すま
)
ずば其金にて
妹
(
いもと
)
お富へ何なりと江戸
土産
(
みやげ
)
など
買
(
かう
)
て行れよ然すれば我が請たも同樣
必
(
かなら
)
ず/\
心配
(
しんぱい
)
しやるなと手にだも取ず
押戻
(
おしもど
)
し
肉身
(
にくしん
)
分
(
わけ
)
たる
舍弟
(
おとゝ
)
十兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
塞
(
ふさ
)
ぎがちなる
肉身
(
にくしん
)
から雄々しい聲を
噴上
(
ふきあ
)
げよ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
肉身
(
にくしん
)
を示さず
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
それからこちらの
世界
(
せかい
)
からの
見舞者
(
みまいて
)
は、
第
(
だい
)
一が、
母
(
はは
)
よりも
先
(
さ
)
きへ
歿
(
なくな
)
った
父
(
ちち
)
、つづいて
祖父
(
じじ
)
、
祖母
(
ばば
)
、
肉身
(
にくしん
)
の
親類
(
しんるい
)
縁者
(
えんじゃ
)
、
親
(
した
)
しいお
友達
(
ともだち
)
、それから
母
(
はは
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
、
司配霊
(
しはいれい
)
、
産土
(
うぶすな
)
の
御神使
(
おつかい
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
苦痛にすべてうち
任
(
まか
)
せたその
肉身
(
にくしん
)
から
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
從容
(
しようよう
)
として死の
許嫁
(
いひなづけ
)
たる
肉身
(
にくしん
)
から叫べ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“肉”で始まる語句
肉
肉体
肉桂
肉塊
肉汁
肉體
肉刺
肉叉
肉置
肉食