“にくしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉身61.5%
肉親30.8%
肉心7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日々の生活に加はつた、この新らしい興味で、もう肉身にくしんを慕つて悲しむこともなくなつた程、ほんたうに幸福な、滿足した氣持ちを持つやうになつた。
医者も薬も、肉親にくしんのみとりさえもあきらめきって、たったひとり物置きのすみで、いつのまにか死んでいたというコトエ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
それ等の恐しい空想は鴉片あへんの夢かとばかり、云ひ知れぬ麻痺の快感を肉心にくしんに伝へるのであつた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)