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肉親
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にくしん
ふりがな文庫
“
肉親
(
にくしん
)” の例文
彼女
(
かのぢよ
)
は、
片山
(
かたやま
)
一人
(
ひとり
)
を
得
(
う
)
る
爲
(
ため
)
には、
過去
(
くわこ
)
の一
切
(
さい
)
を
棄
(
す
)
てた。
肉親
(
にくしん
)
とも
絶
(
た
)
たなければならなかつた。もつとも、
母親
(
はゝおや
)
は
實母
(
じつぼ
)
ではなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
医者も薬も、
肉親
(
にくしん
)
のみとりさえもあきらめきって、たったひとり物置きの
隅
(
すみ
)
で、いつのまにか死んでいたというコトエ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
叔父
(
おじ
)
であろうが、
肉親
(
にくしん
)
であろうが、
亡国
(
ぼうこく
)
の血すじのものとなれば、よせつけないのが戦国のならいだ。忍剣もうらみをのんでふたたびどこかの山奥へもどるより
術
(
すべ
)
がなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
(
な
)
にしろとても
逢
(
あ
)
われないものと
思
(
おも
)
い
込
(
こ
)
んでいた
肉親
(
にくしん
)
の
祖父
(
じじ
)
が、
元
(
もと
)
の
通
(
とお
)
りの
慈愛
(
じあい
)
に
溢
(
あふ
)
れた
温容
(
おんよう
)
で、
泣
(
な
)
き
悶
(
もだ
)
えている
私
(
わたくし
)
の
枕辺
(
まくらべ
)
にひょっくりとその
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
わしたのですから、その
時
(
とき
)
の
私
(
わたくし
)
のうれしさ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
申
(
もう
)
すまでもなく
子供
(
こども
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
になられるものは、その
子供
(
こども
)
の
肉親
(
にくしん
)
と
深
(
ふか
)
い
因縁
(
いんねん
)
の
方
(
かた
)
……つまり
同一系統
(
どういつけいとう
)
の
方
(
かた
)
でございまして、
男子
(
だんし
)
には
男性
(
だんせい
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
、
女子
(
じょし
)
には
女性
(
じょせい
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
が
附
(
つ
)
くのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“肉親”の意味
《名詞》
肉親(にくしん)
親子や兄弟姉妹など非常に近い血族。
(出典:Wiktionary)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“肉”で始まる語句
肉
肉体
肉桂
肉塊
肉汁
肉體
肉刺
肉叉
肉身
肉置