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珍品
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ちんぴん
その
他からは、一
向珍品が
出ぬ。
破片は
多いけれど、
繼いで
見る
樣なのは
出ぬ。
中食後に、
余は、
土瓶の
口の
上下に、ツリを
取つた
破片を
出した
位。
その
人は、
時計屋さんですが、
金網の
箱を
造って、その
中に、らんを
入れておいたというのです。
白い
葉に、
白い
花という、
珍品ですから
無理もありません。
三斎公
聞召され、某に仰せられ候はその方が申条一々もっとも
至極せり、たとい香木は
貴からずとも、この
方が求め参れと申しつけたる
珍品に相違なければ大切と心得候事当然なり
「博士、その
珍品は一体、何に使うものだかおわかりですか」
何しろ
寒くていかぬとて、
焚火なんか
始めて、
松薪の
完全、これは
燃えが
好いから
珍品だなんて
言つて
居るのである。
余が
出した
破片の
内に、
内模樣のある
土器の
内部に
把手を
有するのがある。これなぞも
珍品に
數ふべしだ。
但しその
時代には、
精々打製石斧か、
石鏃屑位で、
格別驚くべき
珍品は
手に
入らぬのであつた。
此土器の
他に、
未だ
種々の
品が
有るのですが、
土偶なんか
別して
珍品です
三十六
年に
入つて
余は
大成功をした。一
月十六
日には、
土器に
朱を
以て
緻密なる
模樣を
畫いてあるのを、
二箇まで
掘出した。それから四十二
年の
今日までに
斯くの
如き
珍品は
又と
出でずに
居る。
泥土の
混亂も
無く、
貝の
色も
雪の
如く
白く、
合貝も
出て、
灰層も
有り、
然うしてなか/\
深い。『
有望々々』と
呼はりながら、
水谷氏と
僕とは
穴を
並べて
掘り
進んだが、
未だ
珍品らしい
物の
香もせぬ。