檢査けんさ)” の例文
新字:検査
あるひまたひらいたままにのこつた地割じわれもあつたが、あと檢査けんさしてると、其深そのふかさは計測けいそくすることが出來できないほどのものであつたといふ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
現在いまでもそんなことで油斷ゆだんらぬ、村落むら貧乏びんばふしたから荷車にぐるまばかりえてうまつてしまつたが荷車にぐるま檢査けんさつておどろいたなどといふことや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ふとつたをとこ一應いちおう容體ようだいいて、口中こうちゆう檢査けんさして、宗助そうすけいたいと一寸ちよつとゆすつてたが
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
し、大海嘯おほつなみいまから二三にち以前いぜんことで、海底戰鬪艇かいていせんとうてい船渠ドツクうちなら、第一だいいち警戒けいかいすべき塲所ばしよ其處そこだが、いまは、左迄さまいそいで、檢査けんさする必要ひつえういとかんがへたのである。
ところ不圖ふとわきると自分じぶん身長せいくらゐもあるおほきなきのこるのにがつくや、早速さつそく其兩面そのりやうめんうしろとを見終みをはつたので、つぎには其頂そのいたゞきになにがあるかを檢査けんさする必要ひつえうおこつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
各遺跡を一々檢査けんさし相互に比較ひかくしたりとは斷言だんげんし難けれど、日本諸地方の石器時代遺跡中には互にことなれる人民の手に成りしもの有りとの反証はんせうでざる間は斯く考ふる方道理有りと云ふべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「どうしておめえ、はかりなんざあ檢査けんさしたばかりだもの一でもとほねたりれたりして、どうしてんだはなしだ」商人あきんど分銅ふんどうおさへてまたんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しか家屋かおく兩翼りようよくすこしくかたむきながら、つぶれずにのこつてゐたので、これを檢査けんさしてると、餘震よしんには安全あんぜんであらうと想像そう/″\されたから、山崎博士やまざきはかせはじ一行いつこう四人よにん其家そのいへ樓上ろうじよう一泊いつぱくした。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
よろしいわかつた!』つて女王樣ぢよわうさま少時しばし薔薇ばらはな檢査けんさしてられました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
きみ今朝こんてうになつて、秘密造船所ひみつざうせんじよ内部ないぶ檢査けんさしましたか。』