教室きょうしつ)” の例文
「このつぎから、教室きょうしつへこんなものをってはいったらゆるさないぞ。」と、時間じかんわったときに、先生せんせいは、小山こやまにおっしゃいました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
笑いは教室きょうしつをゆるがし、学校のそとまでひびいていったほどだった。東京、宮城きゅうじょう、などという声がきこえても、仁太はがてんのゆかぬ顔をしていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
むずかしい議論ぎろんがはじまったり、ときには、大学だいがく教室きょうしつをそのまま、先生が学生をつれてこられて、そこで講義こうぎがつづけられることがあって、ほんとうに、きもちのいいはたらきばしょだった。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
ぼくのたのみなら、なんでもよくきいてくれる、やさしいあねは、教室きょうしつなかへも、いっしょにはいって、先生せんせいのおはなしいていました。
だれにも話さなかったこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
小田おだは、自分じぶん帽子ぼうしなかへすずめのれて、三にんは、教室きょうしつはいると、かえるまで、どうしておくかということを相談そうだんしました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんなものを、教室きょうしつってはいっては、いけないな。」と、おっしゃいました。六年生ねんせいは、それろといわぬばかりのかおつきをしました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このお教室きょうしつでは、あなたのおかあさんもおけいこをなさったのですよ。おかあさんは、どの課目かもくもよくおできになったが、お裁縫さいほうもおきでした。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、時間じかんになって、教室きょうしつへはいる時分じぶんには、いつものごとくきやんでいましたために、先生せんせいは、ちっともそのことをりませんでした。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおは、もう、じっとしていることができませんでした。さっそく、教室きょうしつへはいって、荷物にもつってかえ支度じたくをしました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、とりがそうする時分じぶんは、吉雄よしおは、学校がっこうへいってしまって、教室きょうしつにはいって、先生せんせいから、お修身しゅうしんや、算術さんじゅつおそわっているころなのでありました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせい教室きょうしつあそんでいたのでないのです。かえりにってかえろうときにきたのです。」と、小田おだが、弁解べんかいしました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小野おのが、教壇きょうだんうえたされて、あたまをかいていると、おんな尾沢先生おざわせんせいが、山田やまだをつれて教室きょうしつにはいってこられました。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
叔母おばさんのお使つかいで、どうもすみません。」と、年子としこはいいました。まどから、あちらにとおくのもりいただきえるお教室きょうしつで、英語えいご先生せんせいからならったのでした。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうさけぶと、小山こやまは、あわててはねがりました。としちゃんも、おどろいて、運動場うんどうじょうひとがいないのにづくと、いそいで小山こやまあとって、教室きょうしつけつけたのです。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうしたんですか。みんなが教室きょうしつはいっているのに、あなたばかりここにっているのですか。わたしは、たいそうのどがかわいています。このみずましてください。」
教師と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
教師きょうし白墨チョーク平素点へいそてん記入きにゅうする手帳てちょうとをって教室きょうしつはいってきました。いままでがやがやといっていました教室きょうしつなかは、きゅうえたように寂然ひっそりとなりました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
教室きょうしつのうちがしんとしました。二人ふたりが、ぐずぐずしていると、先生せんせいは、まず小山こやませきへいらして
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、はな時間じかんもなく、ベルがってお教室きょうしつはいり、授業じゅぎょうがはじまりました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとき、もう先生せんせいは、教室きょうしつにおいでになって、じっと二人ふたりが、りんごをうばっているのをていられました。二人ふたりは、大騒おおさわぎをしていました。らなかったまさちゃんが、がつくと
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほかの子供こどもにも、母親ははおやや、あねなどが、なにぶんあがった当座とうざのことで、ついてきたけれど、たいていは、教室きょうしつそとにいたし、運動うんどうするときは、れつそとって、はなれてていたものです。
だれにも話さなかったこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
つぎは、算術さんじゅつ時間じかんでした。ベルがって、みんな教室きょうしつにはいったときです。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてそのは、ほかの生徒せいとらがいさんでかえってしまったにかかわらず、ひと教室きょうしつのこっていたのです。ひろ教場きょうじょうなかに、ただ自分じぶんひとりぎりになるときゅう四辺あたりさむく、わびしくなってえました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しばらくのあいだ教室きょうしつは、しんとして、真剣しんけん空気くうきがみなぎりました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)