トップ
>
嫌
>
きらひ
ふりがな文庫
“
嫌
(
きらひ
)” の例文
知りもしない
人
(
ひと
)
の
所
(
ところ
)
へ、
行
(
ゆ
)
くか
行
(
ゆ
)
かないかつて、
聞
(
き
)
いたつて。
好
(
すき
)
でも
嫌
(
きらひ
)
でもないんだから、
何
(
なん
)
にも云ひ様はありやしないわ。だから
知
(
し
)
らないわ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
左様
(
さう
)
です、
若
(
も
)
し松本等の主張ならば、僕も驚きは致しませぬ、
然
(
しか
)
るに
彼
(
あ
)
の温良なる、
寧
(
むし
)
ろ温柔の
嫌
(
きらひ
)
ある浦和武平が、涙を
揮
(
ふる
)
つて之を宣言したのです
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
誰だつて泥棒は
嫌
(
きらひ
)
だけれども、それは泥棒が物を持つてゆくからといふのではない。誰もゐないときを
狙
(
ねら
)
つて、黙つてはいつて来るから
嫌
(
いや
)
なのである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
君
(
きみ
)
の
嫌
(
きらひ
)
だつた
犬
(
いぬ
)
は
寢室
(
しんしつ
)
には
入
(
い
)
れないで
置
(
お
)
くから。
犬
(
いぬ
)
と
言
(
い
)
へば
君
(
きみ
)
は、
犬好
(
いぬず
)
きの
坊
(
ぼつ
)
ちやんの
名前
(
なまへ
)
に
僕
(
ぼく
)
の
名
(
な
)
を
使
(
つか
)
つたね。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
「疑ふ、疑はんと云ふのは二の次で、私はその失望以来この世の中が
嫌
(
きらひ
)
で、
総
(
すべ
)
ての人間を好まんのですから」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「
嫌
(
きらひ
)
な子だよ、お前は何時でもちやかしてお了ひだけれども、眞箇なんだよ。」とおふくろは
躍起
(
やくき
)
となツて、「そりやお前には私の苦勞が解らないんだから………」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ねえ、
若旦那
(
わかだんな
)
、
私
(
わたし
)
は
貴方
(
あなた
)
は
嫌
(
きらひ
)
なの。でも
嫌
(
きらひ
)
だと
云
(
い
)
つたつて、
嫌
(
きら
)
はれた
事
(
こと
)
は
分
(
わか
)
らないお
方
(
かた
)
でせう。
貴方
(
あなた
)
は
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
つた
女
(
をんな
)
は、
皆
(
みんな
)
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
肯
(
き
)
くんだと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るもの。
思
(
おも
)
はれるものの
恥辱
(
ちじよく
)
です。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
寄生木になつて栄えるは
嫌
(
きらひ
)
ぢや、
矮小
(
けち
)
な
下草
(
したぐさ
)
になつて枯れもせう
大樹
(
おほき
)
を頼まば
肥料
(
こやし
)
にもならうが、たゞ寄生木になつて高く止まる奴等を日頃いくらも見ては卑い奴めと心中で
蔑視
(
みさ
)
げて居たに
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
斯んな事を
真面目
(
まじめ
)
に
口
(
くち
)
にした、又今でも
口
(
くち
)
にしかねまじき
親爺
(
おやぢ
)
は気の毒なものだと、代助は考へる。彼は地震が
嫌
(
きらひ
)
である。瞬間の動揺でも
胸
(
むね
)
に
波
(
なみ
)
が
打
(
う
)
つ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ううん。母さんは子供が
嫌
(
きらひ
)
だもんだから、子供が家へ遊びに来ると、頭がやめるつていふのさ。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
何人か又た之を疑はん「山木様はタシカ軍人はお
嫌
(
きらひ
)
の
筈
(
はず
)
でしたがネ」「独身主義の御講義を拝聴した様にも記憶致しますが」「オールド、ミスも余り立派なものでありませんからね」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
いやもう
生得
(
しやうとく
)
大嫌
(
だいきらひ
)
、
嫌
(
きらひ
)
といふより
恐怖
(
こわ
)
いのでな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「これはもう遊ぶ事なら
嫌
(
きらひ
)
はございませんので」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いたとき、代助は平岡が
悪
(
にく
)
くなつた。あからさまに自分の
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
を云ふと、そんなに家庭が
嫌
(
きらひ
)
なら、
嫌
(
きらひ
)
でよし、其代り細君を
奪
(
と
)
つちまふぞと
判然
(
はつきり
)
知らせたかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あら、
芳
(
よツ
)
ちやん、私は
好
(
すき
)
も
嫌
(
きらひ
)
も無いと言つてるぢやありませんか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
弟
(
おとうと
)
は
彼
(
かれ
)
の
性質
(
せいしつ
)
として、そんな
中
(
ちゆう
)
ぶらりんの
姿
(
すがた
)
は
嫌
(
きらひ
)
である、
學校
(
がくかう
)
へ
出
(
で
)
ても
落付
(
おちつ
)
いて
稽古
(
けいこ
)
も
出來
(
でき
)
ず、
下調
(
したしらべ
)
も
手
(
て
)
に
付
(
つ
)
かない
樣
(
やう
)
な
境遇
(
きやうぐう
)
は、
到底
(
たうてい
)
自分
(
じぶん
)
には
堪
(
た
)
へられないと
云
(
い
)
ふ
訴
(
うつたへ
)
を
切
(
せつ
)
に
遣
(
や
)
り
出
(
だ
)
したが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そんなものだらう。——先生僕は丸行燈だの、
雁首
(
がんくび
)
だのつて云ふものが、どうも
嫌
(
きらひ
)
ですがね。明治十五年以後に生れた
所為
(
せゐ
)
かも知れないが、何だか旧式で
厭
(
いや
)
な心持がする。君はどうだ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あなた、
何時
(
いつ
)
から此花が御
嫌
(
きらひ
)
になつたの」と妙な質問をかけた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
嫌
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“嫌”を含む語句
大嫌
上機嫌
御嫌
御機嫌伺
嫌疑
嫌厭
嫌忌
嫌気
気嫌
忌嫌
毛嫌
負嫌
去嫌
機嫌伺
好嫌
機嫌
嫌悪
御機嫌
不機嫌
嫌々
...