“下調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したしらべ75.0%
したしら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奉行所のお白洲へ突出す迄の下調したしらべをされてゐたお絹は、ガラツ八の辯明で其日のうちに許され、佐兵衞を呼出して、横山町の自宅へ歸しました。
しかし前から下調したしらべをしておくようないとまが無かったのだから、何事もそのつもりで聞いて貰わなければならない。あるには有る。例えば羅馬ローマという国だ。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
保吉やすきちは教室へ出る前に、必ず教科書の下調したしらべをした。それは月給をもらっているから、出たらめなことは出来ないと云う義務心によったばかりではない。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
保吉は教官室の机の前に教科書の下調したしらべにとりかかった。が、ジャットランドの海戦記事などはふだんでも愉快に読めるものではない。殊に今日きょうは東京へ行きたさにごうやしている時である。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)