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下調
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したしらべ
ふりがな文庫
“
下調
(
したしらべ
)” の例文
奉行所のお白洲へ突出す迄の
下調
(
したしらべ
)
をされてゐたお絹は、ガラツ八の辯明で其日のうちに許され、佐兵衞を呼出して、横山町の自宅へ歸しました。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし前から
下調
(
したしらべ
)
をしておくような
暇
(
いとま
)
が無かったのだから、何事もその
意
(
つもり
)
で聞いて貰わなければならない。あるには有る。例えば
羅馬
(
ローマ
)
という国だ。
不吉の音と学士会院の鐘
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
一通り取調べて奉行附の用人へ
申達
(
しんたつ
)
して、吟味与力へ引渡し、
下調
(
したしらべ
)
をいたします、これが只今の予審で、それから奉行へ申立てゝ本調になるという次第でございます。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
芝居へも
縁日
(
えんにち
)
へも必ず
連立
(
つれだ
)
って行く。小説や雑誌も同じものを読む。学課の復習試験の
下調
(
したしらべ
)
も母が
側
(
そば
)
から手伝うので、年と共に竜子自身も母をば姉か友達のように思う事が多かった。
寐顔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
弟
(
おとうと
)
は
彼
(
かれ
)
の
性質
(
せいしつ
)
として、そんな
中
(
ちゆう
)
ぶらりんの
姿
(
すがた
)
は
嫌
(
きらひ
)
である、
學校
(
がくかう
)
へ
出
(
で
)
ても
落付
(
おちつ
)
いて
稽古
(
けいこ
)
も
出來
(
でき
)
ず、
下調
(
したしらべ
)
も
手
(
て
)
に
付
(
つ
)
かない
樣
(
やう
)
な
境遇
(
きやうぐう
)
は、
到底
(
たうてい
)
自分
(
じぶん
)
には
堪
(
た
)
へられないと
云
(
い
)
ふ
訴
(
うつたへ
)
を
切
(
せつ
)
に
遣
(
や
)
り
出
(
だ
)
したが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その畳の色の赤黒く光った様子がありありと、二十余年後の
今日
(
こんにち
)
までも、眼の底に残っている。部屋は北向で、高さ二尺に足らぬ小窓を前に、二人が肩と肩を喰っつけるほど窮屈な姿勢で
下調
(
したしらべ
)
をした。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕