トップ
>
出来事
>
できごと
ふりがな文庫
“
出来事
(
できごと
)” の例文
旧字:
出來事
思
(
おも
)
いがけない
出来事
(
できごと
)
に、
茫然
(
ぼうぜん
)
としていた
小僧
(
こぞう
)
の
市松
(
いちまつ
)
が、ぺこりと
下
(
さ
)
げた
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
で、
若旦那
(
わかだんな
)
の
声
(
こえ
)
はきりぎりすのようにふるえた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
石見守
(
いわみのかみ
)
の
腹
(
はら
)
では、
吹針
(
ふきばり
)
の
試合
(
しあい
)
ではしょせんあの
老女
(
ろうじょ
)
に
勝目
(
かちめ
)
はないと考えていたので、この
出来事
(
できごと
)
はもっけのさいわいと思った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
クリストフはいつも
夜
(
よる
)
よく眠れないで、夜の間に
昼間
(
ひるま
)
の
出来事
(
できごと
)
を思いかえしてみる
癖
(
くせ
)
があって、そんな時に、
小父
(
おじ
)
はたいへん
親切
(
しんせつ
)
な人だと考え
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
毛布を眼までかぶり、その実、眠るどころではなく、どう考えていいかわからないさっきの
出来事
(
できごと
)
を、それからそれへと想い浮かべているのだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
翌朝
(
よくちょう
)
彼
(
かれ
)
は
激
(
はげ
)
しき
頭痛
(
ずつう
)
を
覚
(
おぼ
)
えて、
両耳
(
りょうみみ
)
は
鳴
(
な
)
り、
全身
(
ぜんしん
)
には
只
(
ただ
)
ならぬ
悩
(
なやみ
)
を
感
(
かん
)
じた。そうして
昨日
(
きのう
)
の
身
(
み
)
に
受
(
う
)
けた
出来事
(
できごと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しても、
恥
(
はずか
)
しくも
何
(
なん
)
とも
感
(
かん
)
ぜぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
不意
(
ふい
)
の
出来事
(
できごと
)
に、
女房
(
にょうぼう
)
は
思
(
おも
)
わずキャッ! と
叫
(
さけ
)
んで、
地面
(
じべた
)
に
臀餅
(
しりもち
)
をついて
了
(
しま
)
いましたが、その
頃
(
ころ
)
の
人間
(
にんげん
)
は
現今
(
いま
)
の
人間
(
にんげん
)
とは
異
(
ちが
)
いまして、
少
(
すこ
)
しは
神
(
かみ
)
ごころがございますから
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そんなことはみんなぼんやりしたもやの中の
出来事
(
できごと
)
のようでした。牛が
逃
(
に
)
げたなんて、やはり
夢
(
ゆめ
)
だかなんだかわかりませんでした。風だって一体吹いていたのでしょうか。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だから、ヱヴェレストは千
年
(
ねん
)
も
前
(
まへ
)
の
出来事
(
できごと
)
を
昨夜
(
ゆふべ
)
の
夢
(
ゆめ
)
のやうにして
話
(
はな
)
してくれる。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
大正
(
たいしょう
)
元年
(
がんねん
)
の夏のころ、僕は米国に
滞留
(
たいりゅう
)
していたが、そのころ日本の新聞通信にも
顕
(
あらわ
)
れたことで、シカゴ市における
共和党
(
きょうわとう
)
の大会は近年にない大騒ぎで、独り米国の一大
出来事
(
できごと
)
たるのみならず
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
やがて唱歌の声が
聞
(
きこ
)
へた。讃美歌といふものだらうと考へた。
締切
(
しめき
)
つた高い窓のうちの
出来事
(
できごと
)
である。
音
(
おん
)
量から察すると余程の人数らしい。美禰子の声もそのうちにある。三四郎は耳を傾けた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吉原
(
よしわら
)
の
出来事
(
できごと
)
、
観音様
(
かんのんさま
)
の
茶屋女
(
ちゃやおんな
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
など、おそらく
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
けば、一
様
(
よう
)
におのれの
物知
(
ものし
)
りを、
少
(
すこ
)
しも
速
(
はや
)
く
人
(
ひと
)
に
聞
(
き
)
かせたいとの
自慢
(
じまん
)
からであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
これが
現世
(
げんせ
)
での
出来事
(
できごと
)
だったら、その
時
(
とき
)
何
(
なに
)
をしたか
知
(
し
)
れませぬが、さすがに
神様
(
かみさま
)
の
手前
(
てまえ
)
、
今更
(
いまさら
)
取
(
と
)
り
乱
(
みだ
)
したところを
見
(
み
)
られるのが
恥
(
はず
)
かしうございますから、
私
(
わたくし
)
は一
生
(
しょう
)
懸命
(
けんめい
)
になって
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
密林
(
みつりん
)
の
出来事
(
できごと
)
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まったく
夢想
(
むそう
)
もしなかった
出来事
(
できごと
)
に、おせんは、その
場
(
ば
)
に
腰
(
こし
)
を
据
(
す
)
えたまま、
直
(
す
)
ぐには二の
句
(
く
)
が
次
(
つ
)
げなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
斯
(
こ
)
んな
風
(
ふう
)
に
物語
(
ものがた
)
ると、すべてがいかにも
人間界
(
にんげんかい
)
の
出来事
(
できごと
)
のように
見
(
み
)
えて、をかしなものでございますが、もちろんこの
天狗
(
てんぐ
)
さんは、
私達
(
わたくしたち
)
に
見
(
み
)
せる
為
(
た
)
めに、
態
(
わざ
)
と
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
に
化
(
ば
)
けて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“出来”で始まる語句
出来
出来栄
出来上
出来損
出来合
出来星
出来悪
出来秋
出来難
出来心