“勝目”の読み方と例文
読み方割合
かちめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石見守いわみのかみはらでは、吹針ふきばり試合しあいではしょせんあの老女ろうじょ勝目かちめはないと考えていたので、この出来事できごとはもっけのさいわいと思った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お浜の頭の中でまんじとなりともえとなって入り乱れておりますが、ここでもやはり勝目かちめは竜之助にあって、憎い憎いと思いつつも、その憎さは勝ち誇った男らしい憎さで
「ゆめ、さような僭上せんじょうではございません。ただこの御戦みいくさを、いかにせば、勝目かちめとしうるか、それのみにござりますれど」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)