内外ないがい)” の例文
まへ内外ないがい火山かざん巡見じゆんけんした場合ばあひ記事きじかゝげていたが、諸君しよくん兩方りようほう比較ひかくせられたならば、國内こくない火山作用かざんさようがいしておだやかであつて
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「柳生源三郎、ただいま国おもてより到着いたしたるに、お屋敷の内外ないがい、こ、この騒ぎはなにごとでござる」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いへのうちにゐて、その内外ないがい樣子ようすむといふところから、景色けしきうたうまれてるのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
第七十条 公共ノ安全ヲ保持スルため緊急ノ需用じゅようアル場合ニおい内外ないがい情形じょうけいリ政府ハ帝国議会ヲ召集スルコトあたハサルトキハ勅令ちょくれいリ財政上必要ノ処分ヲスコトヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
娼楼しょうろう劇場の内外ないがいまたは忠臣蔵曾我十番切そがじゅうばんぎりならびに諸国の名所神社仏閣の図等を描きたるものにして
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それからわたくし神様かみさまみちびかれて、あちこちあるいてて、すっかり岩屋いわや内外ないがい模様もようることができました。岩屋いわやなりおおきなもので、たかさとはばさはおよそそ三四けん奥行おくゆきは十けんあまりもございましょうか。
我が国の小学教師の俸給ほうきゅうは非常に低廉ていれんで、平均十五円内外ないがいである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
このとき大學だいがく其他そのた官衙かんがにゐた内外ないがい達識たつしき相會あひかいして、二週間目にしゆうかんめには日本地震學會につぽんぢしんがつかい組織そしきし、つゞいて毎月まいげつ會合かいごう有益ゆうえき研究けんきゆう結果けつか發表はつぴようしたが、創立そうりつ數箇月すうかげつのち
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
『梅見の船』巻七まきのしちに挿入したる半次郎が猿寺さるでら住家すみかの図は、土佐派古画の絵巻物に見ると同じき方法を取り屋根を除きて上方じょうほうよりななめに家の内外ないがい間取まどりのさまを示したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かういふ場合ばあひにはかならず、もの内外ないがいにあるものを、れるにしたがつてして、それが最後さいごに、ひとつのよろこびの氣持きもちにまとまる、といふふうなつくかたになつてゐました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
その理由はただに男女相思の艶態に恍惚たるがためのみにあらず、人物と調和せるその背景が常に清洒せいしゃなる小家こいえ内外ないがいを描き、格子戸こうしど小庭こにわ欞子窓れんじまどよりまくら屏風びょうぶ長火鉢ながひばち箱梯子はこばしごかまど等に至るまで
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
以上いじようとほり、われ/\は内外ないがい活火山かつかざんをざつと巡見じゆんけんした。そのたがひ位置いち辿たどつてみるとひとつの線上せんじようならんでゐるようにもえ、あるひがん行列ぎようれつるようなふうにならんでゐる場合ばあひ見受みうけられる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)