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質素
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しつそ
ふりがな文庫
“
質素
(
しつそ
)” の例文
ローウッドの生徒はどうしてあんなに靜かで
質素
(
しつそ
)
なのでせう。髮を耳の後へ
梳
(
す
)
き上げて、長い前掛をして、
麻布
(
あさぬの
)
のポケットのついた着物を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
たゞ
老
(
おい
)
て
益々
(
ます/\
)
其教育事業
(
そのけういくじげふ
)
を
樂
(
たのし
)
み、
其
(
その
)
單純
(
たんじゆん
)
な
質素
(
しつそ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
居
(
を
)
らるゝのを
見
(
み
)
ては
僕
(
ぼく
)
も
今更
(
いまさら
)
、
崇高
(
すうかう
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
うた
)
れたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
時分
(
じぶん
)
、
先生
(
せんせい
)
は
御質素
(
ごしつそ
)
なものであつた。
二十幾年
(
にじふいくねん
)
、
尤
(
もつと
)
も
私
(
わたし
)
なぞは、
今
(
いま
)
もつて
質素
(
しつそ
)
である。
此
(
こ
)
の
段
(
だん
)
は、
勤儉
(
きんけん
)
と
題
(
だい
)
して、(
大久保
(
おほくぼ
)
)の
印
(
いん
)
を
捺
(
お
)
しても
可
(
よ
)
い。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔評〕南洲、
顯職
(
けんしよく
)
に居り
勳功
(
くんこう
)
を
負
(
お
)
ふと雖、身極めて
質素
(
しつそ
)
なり。朝廷
賜
(
たま
)
ふ所の
賞典
(
しやうてん
)
二千石は、
悉
(
こと/″\
)
く私學校の
費
(
ひ
)
に
充
(
あ
)
つ。
貧困
(
ひんこん
)
なる者あれば、
嚢
(
のう
)
を
傾
(
かたぶ
)
けて之を
賑
(
すく
)
ふ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
すると
又
(
また
)
そこへ
質素
(
しつそ
)
な
黒
(
くろ
)
い
服装
(
ふくそう
)
をつけた、
断髪
(
だんはつ
)
のぎよろりとした
目
(
め
)
をした
若
(
わか
)
いR
国
(
こく
)
婦人
(
ふじん
)
がやつて
来
(
き
)
て、やゝ
熟達
(
じゆくたつ
)
した
日本語
(
にほんご
)
で
話
(
はな
)
しかけた。
最
(
もつと
)
も
大抵
(
たいてい
)
の
婦人
(
ふじん
)
は
黒
(
くろ
)
い
服装
(
ふくそう
)
した
断髪
(
だんはつ
)
であつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
調度は思ひのほか
質素
(
しつそ
)
で、唐紙を開けると、ムツと病床特有の臭ひがします。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
質素
(
しつそ
)
』を
愛
(
あい
)
するといふことを、いろ/\な
事
(
こと
)
で
父
(
とう
)
さんに
教
(
をし
)
へて
見
(
み
)
せて
呉
(
く
)
れたのも
祖母
(
おばあ
)
さんでした。
祖母
(
おばあ
)
さんはよく
※
(
あつ
)
い
鹽
(
しほ
)
のおむすびを
庭
(
には
)
の
朴
(
はう
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
につゝみまして、
父
(
とう
)
さんに
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
不断着
(
ふだんぎ
)
の
儘
(
まゝ
)
宅
(
うち
)
を
出
(
で
)
たと見えて、
質素
(
しつそ
)
な
白地
(
しろぢ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
の
袂
(
たもと
)
から
手帛
(
はんけち
)
を出し
掛
(
か
)
けた所であつた。代助は
其姿
(
そのすがた
)
を
一目
(
ひとめ
)
見た時、運命が三千代の未来を切り
抜
(
ぬ
)
いて、意地悪く自分の眼の前に持つて
来
(
き
)
た様に感じた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それが私にとつてどんなものになるかといふ豫感もなく、私の生活——善または惡に對しての私の精神——の裁決者が
質素
(
しつそ
)
な
裝
(
なり
)
をして其處に待つてゐるといふ警告も心になかつたのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一停車場
(
あるステイシヨン
)
で、
彼
(
かれ
)
の
隣
(
となり
)
に
居
(
ゐ
)
た、
黒地
(
くろぢ
)
の
質素
(
しつそ
)
な
洋服
(
やうふく
)
を
着
(
き
)
て、
半外套
(
はんぐわいたう
)
を
被
(
はお
)
つて、
鳥打
(
とりうち
)
を
被
(
かぶ
)
つた
山林局
(
さんりんきよく
)
の
官吏
(
くわんり
)
とも
思
(
おも
)
ふ、
痩
(
や
)
せた
陰氣
(
いんき
)
な
男
(
をとこ
)
が、
薄暗
(
うすぐら
)
い
窓
(
まど
)
から
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
して、
通
(
とほり
)
がかりの
驛員
(
えきゐん
)
を
呼
(
よ
)
んで
聞
(
き
)
いた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
質
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
“質”で始まる語句
質
質問
質子
質朴
質屋
質入
質物
質樸
質店
質実