トップ
>
必然
>
ひつぜん
ふりがな文庫
“
必然
(
ひつぜん
)” の例文
月
(
つき
)
が
變
(
かは
)
つてから
寒
(
さむ
)
さが
大分
(
だいぶ
)
緩
(
ゆる
)
んだ。
官吏
(
くわんり
)
の
増俸
(
ぞうほう
)
問題
(
もんだい
)
につれて
必然
(
ひつぜん
)
起
(
おこ
)
るべく、
多數
(
たすう
)
の
噂
(
うはさ
)
に
上
(
のぼ
)
つた
局員
(
きよくゐん
)
課員
(
くわゐん
)
の
淘汰
(
たうた
)
も、
月末
(
げつまつ
)
迄
(
まで
)
に
略
(
ほゞ
)
片付
(
かたづ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
なかなか、この
龍太郎
(
りゅうたろう
)
が考えた
策
(
て
)
にのるような
愚将
(
ぐしょう
)
ではありませぬから、
必然
(
ひつぜん
)
、お身の上もあやういものと見なければなりません
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれらが
失望
(
しつぼう
)
落胆
(
らくたん
)
すべき
必然
(
ひつぜん
)
の
時期
(
じき
)
はもはや目のまえに
迫
(
せま
)
っていると思うと、はらわたが
煮
(
に
)
えかえってちぎれる心持ちがする。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
この
樹林
(
じゆりん
)
は、
檜
(
ひのき
)
、
杉
(
すぎ
)
、
松等
(
まつとう
)
の
優良
(
いうれう
)
なる
建築材
(
けんちくざい
)
であるから、
國民
(
こくみん
)
は
必然
(
ひつぜん
)
これを
伐
(
き
)
つて
家
(
いへ
)
をつくつたのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
だから、こんな劇場は出來よう筈もないが、建築費は無論勘定には入れない、あとはみんな勞資協定、
必然
(
ひつぜん
)
な費用だけ引いて一錢づつでも殘りを割る。一厘でも一毛でも積立をする。
むぐらの吐息
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
「
然
(
さう
)
ぢや、
然
(
さう
)
ぢや、はあ
然
(
さう
)
ぢや。はあ
然
(
さう
)
ぢや。」と、
馬鹿囃子
(
ばかばやし
)
に
浮
(
うか
)
れたやうに、よいとこまかして、によいと
突立
(
つツた
)
ち、
腕
(
うで
)
に
抱
(
だ
)
いた
小兒
(
こども
)
の
胸
(
むね
)
へ、
最一
(
もひと
)
つ
頤
(
おとがひ
)
を
壓
(
おさ
)
へに
置
(
お
)
くと、
勢
(
いきほひ
)
必然
(
ひつぜん
)
として
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
必然
(
ひつぜん
)
の
惡
(
あく
)
」を
解釋
(
かいしやく
)
して
遊歩塲
(
いうほぢやう
)
の
一少女
(
いつせうぢよ
)
を
點出
(
てんしゆつ
)
しかの
癖漢
(
へきかん
)
の
正義
(
せいぎ
)
を
狂欲
(
きやうよく
)
する
情
(
じやう
)
を
描
(
えが
)
き、
或
(
あるひ
)
は
故郷
(
こきやう
)
にありしときの
温
(
あたゝ
)
かき
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
せしめ、
又
(
ま
)
た
生活
(
せいくわつ
)
の
苦戰塲
(
くせんぢやう
)
に
入
(
い
)
りて
朋友
(
はうゆう
)
に
一身
(
いつしん
)
を
談
(
だん
)
ずる
處
(
ところ
)
あり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然
(
しか
)
し
俺
(
おれ
)
は
有害
(
いうがい
)
な
事
(
こと
)
に
務
(
つと
)
めてると
云
(
い
)
ふものだ、
自分
(
じぶん
)
の
欺
(
あざむ
)
いてゐる
人間
(
にんげん
)
から
給料
(
きふれう
)
を
貪
(
むさぼ
)
つてゐる、
不正直
(
ふしやうぢき
)
だ、
然
(
け
)
れども
俺
(
おれ
)
其者
(
そのもの
)
は
至
(
いた
)
つて
微々
(
びゞ
)
たるもので、
社會
(
しやくわい
)
の
必然
(
ひつぜん
)
の
惡
(
あく
)
の一
分子
(
ぶんし
)
に
過
(
す
)
ぎぬ、
總
(
すべ
)
て
町
(
まち
)
や
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
必然
(
ひつぜん
)
にどうしてもその
心理
(
しんり
)
の
動
(
うご
)
き方が、
讀
(
よ
)
む者の
心持
(
こゝろもち
)
にしつくり
篏
(
はま
)
つて來ないといふ
氣
(
き
)
がします。これを言ひ
換
(
か
)
へれば、氏の
心理描寫
(
しんりべうしや
)
は
心理解剖
(
しんりかいばう
)
であつて、
心理描寫
(
しんりべうしや
)
ではないのでありますまいか。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
元
(
もと
)
より
當人
(
たうにん
)
は、
資本主
(
しほんぬし
)
ではなかつたのだけれども、
愈
(
いよ/\
)
といふ
曉
(
あかつき
)
に、
勘定
(
かんぢやう
)
して
見
(
み
)
ると
大
(
おほ
)
きな
缺損
(
けつそん
)
と
事
(
こと
)
が
極
(
きま
)
つたので、
無論
(
むろん
)
事業
(
じげふ
)
は
繼續
(
けいぞく
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かず、
當人
(
たうにん
)
は
必然
(
ひつぜん
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
地位
(
ちゐ
)
を
失
(
うしな
)
つたぎりになつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし
俺
(
おれ
)
は
有害
(
ゆうがい
)
なことに
務
(
つと
)
めてると
云
(
い
)
うものだ、
自分
(
じぶん
)
の
欺
(
あざむ
)
いている
人間
(
にんげん
)
から
給料
(
きゅうりょう
)
を
貪
(
むさぼ
)
っている、
不正直
(
ふしょうじき
)
だ、けれども
俺
(
おれ
)
その
者
(
もの
)
は
至
(
いた
)
って
微々
(
びび
)
たるもので、
社会
(
しゃかい
)
の
必然
(
ひつぜん
)
の
悪
(
あく
)
の一
分子
(
ぶんし
)
に
過
(
す
)
ぎぬ、
総
(
すべ
)
て
町
(
まち
)
や
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
必然
(
ひつぜん
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“必然”の意味
《名詞》
必 然(ひつぜん)
必ずそのようになること。
(出典:Wiktionary)
必
常用漢字
小4
部首:⼼
5画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“必然”で始まる語句
必然的條件