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從
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つ
ふりがな文庫
“
從
(
つ
)” の例文
新字:
従
「坊樣暗う御座いますよ」と言つたぎり、女と共に登つて
了
(
しま
)
つたから僕も
爲方
(
しかた
)
なしに其後に
從
(
つ
)
いて暗い、狹い、急な梯子段を登つた。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
私は彼女に話しかけたかつたけれど、手は鐵のやうな握り方で、掴まれてゐた——私は
從
(
つ
)
いて行けないやうな大胯で
急
(
せ
)
き立てられた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
骨惜
(
ほねをし
)
みしちや、いゝ御用聞にはなれないよ。先づ默つて
從
(
つ
)
いて來な、歸りは石原の利助兄哥のところを覗いて見舞でも言つて行かう」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『繁ちやん、それアお
前
(
め
)
も一緒に
從
(
つ
)
いち行きね。
行
(
い
)
た方がいゝが、……
土産物
(
みやげもん
)
どん
貰
(
もろ
)
ちよつたちつまらん。それア行たほがよつぽづいゝが……』
金比羅参り
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
卯平
(
うへい
)
は
田圃
(
たんぼ
)
に
從
(
つ
)
いて
北側
(
きたがは
)
の
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いたので
彼
(
かれ
)
の
目
(
め
)
には
悉
(
こと/″\
)
く
夜明
(
よあけ
)
の
如
(
ごと
)
き
白
(
しろ
)
い
冷
(
つめ
)
たい
霜
(
しも
)
を
以
(
もつ
)
て
掩
(
おほ
)
はれて
居
(
ゐ
)
る
畑
(
はたけ
)
のみが
映
(
うつ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「ああ!」と歎息して、ちよツと兩手を目に當てたが、あとは手もち無沙汰のやうに無言で義雄の跡に
從
(
つ
)
いて來る。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
其の姿を見ると、待構へてゐた學生等は、また更に
響動
(
どよめ
)
き立ツて、わい/\
謂
(
い
)
ひながら風早學士の後に
從
(
つ
)
いて行く。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
が、
漸々
(
だん/\
)
病勢が猖獗になるに
從
(
つ
)
れて、渠自身も餘り丈夫な體ではなし、流石に不安を感ぜぬ譯に行かなくなつた。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
捉
(
とら
)
へてくれう。……やい、モンタギューめ、
破廉恥
(
はれんち
)
な
所行
(
しょぎゃう
)
を
止
(
や
)
めい。
怨
(
うらみ
)
を
死骸
(
むくろ
)
にまで
及
(
およ
)
ぼさうとは、
墮地獄
(
だぢごく
)
の
人非人
(
にんぴにん
)
め、
引立
(
ひきた
)
つる、
尋常
(
じんじゃう
)
に
從
(
つ
)
いて
來
(
こ
)
い。
生
(
い
)
けてはおかぬぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
輕
(
かる
)
い
裾
(
すそ
)
の、すら/\と
蹴出
(
けだし
)
にかへると
同
(
おな
)
じ
色
(
いろ
)
の
洋傘
(
かうもり
)
を、
日中
(
ひなか
)
、
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
の
當
(
あた
)
るのに、
翳
(
かざ
)
しはしないで、
片影
(
かたかげ
)
を
土手
(
どて
)
に
從
(
つ
)
いて、しと/\と
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つたは、
見
(
み
)
るさへ
帶腰
(
おびごし
)
も
弱々
(
よわ/\
)
しいので
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『そんなら私が
從
(
つ
)
いて行つたつて
可
(
い
)
いだらう。そして
歸
(
かへり
)
に引張つて行くから。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その後から八五郎が、自分の彌造を追つ驅けるやうな
恰好
(
かつかう
)
で、ホクホクと
從
(
つ
)
いて行つたことは言ふ迄もありません。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕は前にも、あなた位の年頃の獨身の女の人が、僕位の年頃の獨身者に
從
(
つ
)
いて、外國へ出掛けて行き度いなどゝ云ふ事が、とても話にならないつて事は話したでせう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
老人
(
らうじん
)
は
先
(
さき
)
に
立
(
たつ
)
て
行
(
ゆ
)
くので
若者
(
わかもの
)
も
其儘
(
そのまゝ
)
後
(
あと
)
に
從
(
つ
)
き、
遂
(
つひ
)
に
老人
(
らうじん
)
の
宅
(
うち
)
に
行
(
い
)
つたのです、
砂山
(
すなやま
)
を
越
(
こ
)
え、
竹藪
(
たけやぶ
)
の
間
(
あひだ
)
の
薄暗
(
うすぐら
)
き
路
(
みち
)
を
通
(
とほ
)
ると
士族屋敷
(
しぞくやしき
)
に
出
(
で
)
る、
老人
(
らうじん
)
は
其屋敷
(
そのやしき
)
の
一
(
ひとつ
)
に
入
(
はひ
)
りました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
カピューレット
長者
(
ちゃうじゃ
)
を
先
(
さき
)
に、
同
(
おな
)
じく
夫人
(
ふじん
)
、
乳母
(
うば
)
、
并
(
なら
)
びに
下人
(
げにん
)
甲
(
かふ
)
、
乙
(
おつ
)
、
從
(
つ
)
いて出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
平次は死體の背から刄物を拔いて見せると、五六人
從
(
つ
)
いて來た人々は、互に顏を見合せて口をきく者もありません。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
導かれようと、引きずられようと、唯、
從
(
つ
)
いて行くのみだつた、——事件に次ぐに事件、露顯に次ぐに露顯を見守つてゐたのみであつた。しかし今こそ私は考へたのである。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
カピューレット
長者
(
ちゃうじゃ
)
を
先
(
さき
)
に、
年若
(
としわか
)
き
貴公子
(
きこうし
)
パリス(
下人
(
げにん
)
一
人
(
にん
)
從
(
つ
)
いて)
出
(
で
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
八五郎は小首を
傾
(
かし
)
げながら、平次に
從
(
つ
)
いて黒船町に向ひました。
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろにはお北が
從
(
つ
)
いて居ります。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
從
部首:⼻
11画
“從”を含む語句
主從
從者
追從
從兄
從來
服從
從順
從事
從姉妹
扈從
從僕
隨從
附從
從妹
從兄妹
從兄弟
從姉
從弟
屈從
從容
...