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合戦
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かっせん
ふりがな文庫
“
合戦
(
かっせん
)” の例文
旧字:
合戰
法師はひじょうによろこびました。そして、しずかな夜などは、とくいの
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
合戦
(
かっせん
)
を
歌
(
うた
)
っては坊さんをなぐさめていました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「へい、
承知
(
しょうち
)
いたしました。ですが、その秀吉さまは、山崎の
合戦
(
かっせん
)
ののち、いったいどこのお城にお
住
(
すま
)
いでござりましょうか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いざ
合戦
(
かっせん
)
という場合には非常に強かろうと想像して、なるべくネパール国の歓心を買うようにして居る場合であるからです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「えゝ、
今日
(
こんにち
)
のように
合戦
(
かっせん
)
の忙しいときは、いろ/\お手伝いをいたしますものですから、櫓の上や御門の
際
(
きわ
)
までも出て行くことがございます」
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
北條某
(
ほうじょうなにがし
)
とやら
申
(
もう
)
す
老獪
(
ずる
)
い
成上
(
なりあが
)
り
者
(
もの
)
から
戦闘
(
たたかい
)
を
挑
(
いど
)
まれ、
幾度
(
いくたび
)
かのはげしい
合戦
(
かっせん
)
の
挙句
(
あげく
)
の
果
(
はて
)
が、あの三
年
(
ねん
)
越
(
ご
)
しの
長
(
なが
)
の
籠城
(
ろうじょう
)
、とうとう
武運
(
ぶうん
)
拙
(
つたな
)
く
三浦
(
みうら
)
の一
族
(
ぞく
)
は
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
何と、
紙屑買
(
かみくずかい
)
一人を、鉄砲づくめ、
槍襖
(
やりぶすま
)
で
捕
(
とら
)
へたが、見ものであつたよ。——
国持諸侯
(
くにもちだいみょう
)
が
虱
(
しらみ
)
と
合戦
(
かっせん
)
をするやうだ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
僕
(
ぼく
)
も
歴史
(
れきし
)
は
好
(
す
)
きだ。やはり
海
(
うみ
)
の
学校
(
がっこう
)
の
読本
(
とくほん
)
にも、
壇
(
だん
)
の
浦
(
うら
)
の
合戦
(
かっせん
)
のことが
書
(
か
)
いてあるかえ。」とききました。
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あの
湊
(
みなと
)
での
合戦
(
かっせん
)
以来、水戸の諸生党を応援した参政田沼
玄蕃頭
(
げんばのかみ
)
は追討総督として浪士らのあとを追って来た。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
合戦
(
かっせん
)
の勝敗と申すもの、必ずしも大勢小勢にはよらぬ。ただただ兵の志が、一になるかならぬかにある。
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それでも
合戦
(
かっせん
)
と云う日には、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
と
大文字
(
だいもんじ
)
に書いた紙の
羽織
(
はおり
)
を
素肌
(
すはだ
)
に
纏
(
まと
)
い、枝つきの竹を
差
(
さ
)
し
物
(
もの
)
に代え、
右手
(
めて
)
に三尺五寸の
太刀
(
たち
)
を抜き、
左手
(
ゆんで
)
に赤紙の
扇
(
おうぎ
)
を開き
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
近頃日光の
御山
(
おやま
)
が
頻
(
しきり
)
に荒出して、
何処
(
どこ
)
やらの天領では
蛍
(
ほたる
)
や
蛙
(
かわず
)
の
合戦
(
かっせん
)
に
不吉
(
ふきつ
)
の
兆
(
しるし
)
が見えたとやら。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ただしその話は
申合
(
もうしあわ
)
せたように
源平
(
げんぺい
)
の
合戦
(
かっせん
)
、
義経
(
よしつね
)
・
弁慶
(
べんけい
)
の行動などの外には出なかった。それからまた
常陸坊海尊
(
ひたちぼうかいそん
)
の仙人になったのだという人が、東北の各地には住んでいた。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
なんでもさるかに
合戦
(
かっせん
)
の話に出て来るさるが資本家でかにが労働者だということになっており、かにの労働によって栽培した
柿
(
かき
)
の実をさる公が横領し搾取することになるそうである。
さるかに合戦と桃太郎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
岩「
姉川
(
あねかわ
)
の
合戦
(
かっせん
)
、
本多
(
ほんだ
)
が出たというのだ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
秀吉
(
ひでよし
)
さまは、
合戦
(
かっせん
)
のまッただ中、
町人
(
ちょうにん
)
のくせに、
祭
(
まつり
)
などとはもってのほか、さッ、店や
小屋
(
こや
)
はドシドシとたたんでしまえ!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元来薬師寺の家と筑摩の家とは数年以来矛盾に及んで双方の間に
合戦
(
かっせん
)
が止む時なく、殊に
天文
(
てんもん
)
十八年には弾正政高が大軍を率いて牡鹿山の城を囲み
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
チベットと英国との
合戦
(
かっせん
)
が起りまして、チベット人も大分傷つき、英国兵もまた大分死傷があったようです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
さて、多くのびわ
歌
(
うた
)
の中で、この法師がいちばんとくいだったのは、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
合戦
(
かっせん
)
の一
曲
(
きょく
)
でありました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
今さら関東関西の諸大名が一大
合戦
(
かっせん
)
に運命を決したような関ヶ原の位置を引き合いに出すまでもなく、古くから東西両勢力の相接触する地点と見なされたのも隣の国である。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そなたも
知
(
し
)
らるる
通
(
とお
)
り、この
鎌倉
(
かまくら
)
と
申
(
もう
)
すところは、
幾度
(
いくど
)
となく
激
(
はげ
)
しい
合戦
(
かっせん
)
の
巷
(
ちまた
)
となり、
時
(
とき
)
にはこの
銀杏
(
いちょう
)
の
下
(
した
)
で、
御神前
(
ごしんぜん
)
をも
憚
(
はばか
)
らぬ
一人
(
ひとり
)
の
無法者
(
むほうもの
)
が、
時
(
とき
)
の
将軍
(
しょうぐん
)
に
対
(
たい
)
して
刃傷沙汰
(
にんじょうさた
)
に
及
(
およ
)
んだ
事
(
こと
)
もある……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、こまの
合戦
(
かっせん
)
は、それは、さかんなものだった。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どんな
合戦
(
かっせん
)
も、一
枚
(
まい
)
の、
熊野権現
(
くまのごんげん
)
の
誓紙
(
せいし
)
で、
矛
(
ほこ
)
を
収
(
おさ
)
めることができた。神をなかだちにして
誓
(
ちか
)
えば、
大坂城
(
おおさかじょう
)
の
濠
(
ほり
)
さえうずめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
するとこれはまた
意外
(
いがい
)
のことに、法師がただひとり、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
のみささぎの前にたん
座
(
ざ
)
して、われを忘れたように、
一心
(
いっしん
)
ふらんに、びわを
弾
(
だん
)
じ、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
合戦
(
かっせん
)
の
曲
(
きょく
)
を
吟
(
ぎん
)
じているのでありました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
これは、
武田信玄
(
たけだしんげん
)
がよく用いた甲州流兵学の特徴であったが、
長篠
(
ながしの
)
の
合戦
(
かっせん
)
ののち、徳川家には多くの武田の遺臣が身をよせていたので、家康の戦術には、以来、いちじるしく信玄風が加味されていた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
“合戦”で始まる語句
合戦場