“玄蕃頭”の読み方と例文
読み方割合
げんばのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人たちの父君だった永井岩之丞という人は、例の有名な玄蕃頭げんばのかみの子息で、柳田の養父の友達だったから、家同士よく知っている。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
若君は十六歳の春、後見を解かれ、摂津守せっつのかみに任官して正篤と名のり、松平玄蕃頭げんばのかみの女で、十七になる順子よりこと結婚した。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこへ江戸から乗り込んで行ったのが田沼玄蕃頭げんばのかみだ。田沼侯は筑波以来の顛末てんまつを奏して処置したいとの考えから、その年の正月に京都の東関門に着いた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)