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其樣
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そんな
ふりがな文庫
“
其樣
(
そんな
)” の例文
新字:
其様
それで
他國
(
たこく
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
堂々
(
だう/\
)
たる
小學校
(
せうがくかう
)
に
居
(
ゐ
)
て
急
(
きふ
)
に
其樣
(
そんな
)
見
(
み
)
すぼらしい
學校
(
がくかう
)
に
來
(
き
)
た
僕
(
ぼく
)
は
子供心
(
こどもごころ
)
にも
決
(
けつ
)
して
愉快
(
ゆくわい
)
な
心地
(
こゝち
)
は
爲
(
し
)
なかつたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
皆樣
(
みなさま
)
は、
其樣
(
そんな
)
にあの
兒
(
こ
)
を
可愛
(
かあい
)
がつて
下
(
くだ
)
さつたのですか。
妾
(
わたくし
)
は
何
(
なん
)
と
御禮
(
おれい
)
の
言葉
(
ことば
)
もございません。』と
雪
(
ゆき
)
のやうなる
頬
(
ほう
)
に
微※
(
えくぼ
)
の
波
(
なみ
)
を
湛
(
たゝ
)
えて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
藤本
(
ふぢもと
)
は
來年
(
らいねん
)
學校
(
がくかう
)
を
卒業
(
そつげう
)
してから
行
(
ゆ
)
くのだと
聞
(
き
)
いたが、
何
(
ど
)
うして
其樣
(
そんな
)
に
早
(
はや
)
く
成
(
な
)
つたらう、
爲樣
(
しやう
)
のない
野郎
(
やらう
)
だと
舌打
(
したうち
)
しながら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何程
(
なにほど
)
取たイヤサ何程取て頼まれたと申事よと有ければ多兵衞は
否々
(
いや/\
)
金子
(
きんす
)
は少しも
貰
(
もら
)
ひませぬと云へば大岡殿
馬鹿
(
ばか
)
な事を云へ金でも
貰
(
もら
)
はずに
其樣
(
そんな
)
事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある時などは、家のものゝ袖が長いと言つて——ナニ
其樣
(
そんな
)
に長い方ぢや無いんでさ、女としては寧ろ短い方でさ——それを鋏でもつてジヨキ/″\切つちやつた……
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「いや、
其樣
(
そんな
)
事は
厶
(
ござ
)
いません。
先達
(
せんだつて
)
も青年會館でお彈きになつたシヨウパンを拜聽したですが實に驚嘆しました。
私
(
わたくし
)
の學校の生徒なぞには勿體ない位の御手腕です。」
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
その自分の言葉に對してもみのるには
其樣
(
そんな
)
おめ/\した事は義男の前で云へなかつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
露貨
(
ろくわ
)
は
其樣
(
そんな
)
に持たない、
佛貨
(
ふつくわ
)
を
交
(
ま
)
ぜたら有るかも知れぬと云ふと、其でも好いと云ふ。兎に角八十圓を出して仕舞ふと、後は途中の食費と小遣いが十圓も殘るや殘らずになるのである。
巴里まで
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
だから謝罪た、へん其樣な横柄な言草があるけえ、蹈みましたから、御免下さいましと云ふもんだ。何でえ、失敬しただあ。己あ
其樣
(
そんな
)
に唐人言葉は知らねえ日本人なら日本の言葉で言へ、
恁
(
か
)
う最う少し胸の透く樣な文句を
二十三夜
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
『兄樣……
其樣
(
そんな
)
……』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
私
(
わたくし
)
だつて、
其樣
(
そんな
)
に
無鐵砲
(
むてつぽう
)
な
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
はない、
此
(
この
)
工夫
(
くふう
)
は、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
も
仲々
(
なか/\
)
巧妙
(
うまい
)
と
感心
(
かんしん
)
なすつたんです。』と
意氣
(
いき
)
昂然
(
こうぜん
)
として
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自分
(
じぶん
)
は
狼
(
おほかみ
)
につまゝ
ら
(
ママ
)
れたやう
に
(
ママ
)
顏
(
かほ
)
をして(
多分
(
たぶん
)
他
(
ほか
)
から
見
(
み
)
ると
其樣
(
そんな
)
顏
(
かほ
)
であつたらうと
思
(
おも
)
ふ)『やれ/\』とも『
先
(
ま
)
づ/\』とも
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
はず
女中
(
ぢよちゆう
)
のすゝめる
椅子
(
いす
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
した。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其樣
(
そんな
)
に急いで歸るにも當らなかつた。岬で見たのは別の汽船だつた。吾儕を乘せて下田まで歸る船は未だ來なかつた。汽船宿で聞くと一時間の餘も待たなければなるまいと言ふ。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
飮ながら何だびく/\するな
何故
(
なぜ
)
其樣
(
そんな
)
に
震
(
ふる
)
へるぞコレ酒が
漏
(
こぼれ
)
るぞ
落着
(
おちつい
)
て
酌
(
つぐ
)
がよい汝も酒が
好
(
すき
)
だ一
杯
(
ぱい
)
間
(
あひ
)
をせよサア/\其
茶碗
(
ちやわん
)
がいゝ夫で二三
盃
(
ばい
)
飮
(
のむ
)
べしと酒を
酌
(
つい
)
でやり後で飯も
食
(
くふ
)
がよい今に拙者が手前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「其れぢやアどうして、君は
其樣
(
そんな
)
に遊んだんです。」
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
『
然
(
しか
)
し、お
前
(
まへ
)
は
何故
(
なぜ
)
其樣
(
そんな
)
に
嘆
(
なげ
)
くのかね。』と
言葉
(
ことば
)
やさしく
問
(
と
)
ひかけると、
此
(
この
)
一言
(
いちごん
)
に
老女
(
らうぢよ
)
は
少
(
すこ
)
しく
顏
(
かほ
)
を
擡
(
もた
)
げ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「君の
父親
(
おとつ
)
さんは
其樣
(
そんな
)
に嚴格だつたかね。」
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
食ふも知ず
困
(
こま
)
りしことと咄しければ
荒熊
(
あらくま
)
は聞て
然共々々
(
さうとも/\
)
文右衞門めが
召捕
(
めしとら
)
れなば手前は第一番の引合にて
同類
(
どうるゐ
)
同樣
(
どうやう
)
なりと云ければ辨慶は
勃然
(
むつ
)
として
其樣
(
そんな
)
に馬鹿にするな
己
(
おら
)
に
於
(
おい
)
ちやア憚りながら少しも
後
(
うし
)
ろ
暗
(
くら
)
い事など仕た事アネヘと彼是咄し
會
(
あひ
)
て
乞食
(
こつじき
)
仲間は
些少
(
ちと
)
妬
(
ねた
)
ましき心より種々に氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
樣
部首:⽊
15画
“其樣”で始まる語句
其樣事
其樣子