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仙台
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せんだい
ふりがな文庫
“
仙台
(
せんだい
)” の例文
旧字:
仙臺
「ちぇッ、たまらねえね。行く先ゃどこですかい。こないだは箱根へとっぱしったが、今度は奥州
仙台
(
せんだい
)
石巻
(
いしのまき
)
とでもしゃれるんですかい」
右門捕物帖:32 朱彫りの花嫁
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「そっちは水戸までしかいかなかった、西は
須磨
(
すま
)
ってところまでいったけどさ、こんどはおれ
仙台
(
せんだい
)
までいってみようと思うんだ」
おさん
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
小諸
(
こもろ
)
は
仙台
(
せんだい
)
のような土地がらともちがい、教育の機関というものがそうそろっていませんし、語るに友もすくないようなところですから
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「いいえ、それが源どん。あたしが途中で病気になったもんだから、樺太へは渡れなくて、
仙台
(
せんだい
)
の妹の家に今までやっかいになっていたのさ」
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
良人を
釘店
(
くぎだな
)
のだだっ広い住宅にたった
一人
(
ひとり
)
残したまま、葉子ともに三人の娘を連れて、親佐は
仙台
(
せんだい
)
に立ちのいてしまった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
何
(
なん
)
でもその文面によると、僕が
仙台
(
せんだい
)
の
針久
(
はりきう
)
旅館とかに
泊
(
とま
)
つてゐて、電報
為替
(
がはせ
)
で金を取り寄せたと云ふのであつた。
偽者二題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(
仙台
(
せんだい
)
の大学のもんですがね。地図にはこの家がなく水車があるんです。)(ははあ。)
嘉吉
(
かきち
)
は
馬鹿
(
ばか
)
にしたように
云
(
い
)
った。青年はすっかり
照
(
て
)
れてしまった。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この「チビ」は最初の
産褥
(
さんじょく
)
でもろく死んでしまった。その後
仙台
(
せんだい
)
へ行ってK君を訪問すると、そこにいた子猫がこれと全く生き写しなのでまた驚かされた。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
伝馬は、
仙台
(
せんだい
)
沖の
鰹舟
(
かつおぶね
)
で鍛え上げた三上がともを押して、小倉が日本海
隠岐
(
おき
)
で鍛えた腕で、わきを押した。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
嚢中不足は同じ事なれど、
仙台
(
せんだい
)
にはその人無くば
已
(
や
)
まむ在らば我が金を得べき
理
(
ことわり
)
ある筋あり、かつはいささかにても見聞を広くし経験を得んには陸行にしくなし。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
仙台
(
せんだい
)
はどうかね。
家
(
うち
)
の娘があすこで芸者屋を出しているから、私の一存でもきまるんだがね。」
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこで明智探偵事務所へ電話をかけますと、明智は
仙台
(
せんだい
)
に事件があって、きょう出かけたところだというので、先生にかわって、小林少年がやってくることになりました。
塔上の奇術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その三は、大正二年の九月、
仙台
(
せんだい
)
の
塩竃
(
しおがま
)
から
金華山
(
きんかざん
)
参詣の小蒸汽船に乗って行って、島内の社務所に一泊した夜である。午後十時頃から山もくずれるような大雷雨となった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
十四五
人
(
にん
)
、
仙台
(
せんだい
)
の
学校
(
がくかう
)
からと
聞
(
き
)
く、
洋服
(
やうふく
)
の
紳士
(
しんし
)
が、ぞろ/\と
続
(
つゞ
)
いて
見
(
み
)
えた。……
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仙台
(
せんだい
)
の
洋学者
(
ようがくしゃ
)
大童信太夫
(
おおわらしんだゆう
)
をたすけだしたり、
千葉
(
ちば
)
の
長沼村
(
ながぬまむら
)
の
人々
(
ひとびと
)
のために、
力
(
ちから
)
をつくしたこともありますが、ここでは、その一つのれいとして、
榎本武揚
(
えのもとたけあき
)
をすくった
話
(
はなし
)
をとりあげておきます。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
みちのくの
仙台
(
せんだい
)
よりおくりくれしてふ
納豆
(
なつとう
)
を食む心しづけさ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
仙台
(
せんだい
)
へ引き返してから、わたしは
布施
(
ふせ
)
さんの家の人たちとも別れて、
名掛町
(
なかけちょう
)
というところにあった宿のほうへ移りました。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
仙台
(
せんだい
)
、
姫路
(
ひめじ
)
、
竜山
(
りゅうざん
)
各師団よりなる極東軍主力は、国境附近の労農軍を撃破し、本日四時を以てニコリスクを去る十五キロの地点にまで進出せり。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
竹にすずめは
仙台
(
せんだい
)
侯、内藤様は下がり
藤
(
ふじ
)
、と俗謡にまでうたわれたその
内藤駿河守
(
ないとうするがのかみ
)
の広大もないお下屋敷が、
街道
(
かいどう
)
ばたに五町ひとつづきの
築地
(
ついじ
)
べいをつらねていたところから
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
葉子はもうこんな
程々
(
ほどほど
)
な会話には
堪
(
た
)
えきれなくなって来た。木村の顔を見るにつけて思い出される
仙台
(
せんだい
)
時代や、母の死というような事にもかなり悩まされるのをつらく思った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
此日
(
このひ
)
、
本線
(
ほんせん
)
に
合
(
がつ
)
して
仙台
(
せんだい
)
をすぐる
頃
(
ころ
)
から、
町
(
まち
)
はもとより、
野
(
の
)
の
末
(
すゑ
)
の一
軒家
(
けんや
)
、
麓
(
ふもと
)
の
孤屋
(
ひとつや
)
の
軒
(
のき
)
に
背戸
(
せど
)
に、
垣
(
かき
)
に
今年
(
ことし
)
竹
(
たけ
)
の
真青
(
まつさを
)
なのに、五
色
(
しき
)
の
短冊
(
たんざく
)
、七
彩
(
いろ
)
の
糸
(
いと
)
を
結
(
むす
)
んで
掛
(
か
)
けたのを
沁々
(
しみ/″\
)
と
床
(
ゆか
)
しく
見
(
み
)
た
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
慶応
(
けいおう
)
四年二月(この年九月に明治となる)、勅命を
捧
(
ほう
)
じて
奥羽
(
おうう
)
征伐の軍を
仙台
(
せんだい
)
に進めた
九条道孝卿
(
くじょうみちたかきょう
)
は、四月のはじめまず
庄内
(
しょうない
)
藩
酒井忠寛
(
さかいただひろ
)
を討つため、副総督
沢為量
(
さわためます
)
に命じて軍勢を進発させた。
梟谷物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
仙台
(
せんだい
)
の名産のうちに
五色筆
(
ごしきふで
)
というのがある。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鹿児島
(
かごしま
)
、
津和野
(
つわの
)
、高知、名古屋、金沢、秋田、それに
仙台
(
せんだい
)
——数えて来ると、同門の藩士もふえて来たね。
山吹
(
やまぶき
)
、
苗木
(
なえぎ
)
なぞは言うまでもなしさ。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ことに懸念したのは
豊臣
(
とよとみ
)
の残党で、それを口火に徳川へ恨みを持っている豊家ゆかりの大名たちが、いちどきに
謀叛
(
むほん
)
を起こしはしないだろうかという不安から奥州は
仙台
(
せんだい
)
の
伊達
(
だて
)
一家
右門捕物帖:01 南蛮幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
目下、
彼我
(
ひが
)
の空軍並に機械軍の間に、激烈なる戦闘を
交
(
まじ
)
えつつあり。
就中
(
なかんずく
)
、右翼
竜山師団
(
りゅうざんしだん
)
は一時苦戦に
陥
(
おちい
)
りたるも、左翼
仙台
(
せんだい
)
師団の
急遽
(
きゅうきょ
)
救援砲撃により、危機を脱することを得たり。終り
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
園
(
その
)
は
昨日
(
きのふ
)
の
其
(
それ
)
までは、
聊
(
いさゝ
)
か
達
(
た
)
す
用
(
よう
)
があつて
仙台
(
せんだい
)
に
居
(
ゐ
)
たのであつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仙台
(
せんだい
)
で
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
母の病気とは思いがけないことでしたが、わたしはすぐにしたくして、学校へも届を出し、大急ぎで
仙台
(
せんだい
)
をたちました。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三十五反の帆を張りあげて行く
仙台
(
せんだい
)
石
(
いし
)
の巻とは、必ずしも
唄空事
(
うたそらごと
)
の誇張ではない。
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
二月の末に京都を
発
(
た
)
って来たという正香は
尾張
(
おわり
)
や
仙台
(
せんだい
)
のような大藩の主人公らまで勅命に応じて上京したことは知るまいが、ちょうどあの正香が夜道を急いで来るころに
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
半蔵はこの長雨にぬれて来た
仙台
(
せんだい
)
の家中を最近に自分の家に泊めて見て、本陣としても問屋としても絶えず心を配っていなければならない京大坂と江戸の関係を考えて見ていた時だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“仙台”の意味
《固有名詞》
仙台(せんだい)
宮城県の県庁所在地。東北地方の政治、経済、文化、交通の中心都市。仙台市。
(出典:Wiktionary)
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“仙台”で始まる語句
仙台平
仙台侯
仙台萩
仙台藩
仙台領
仙台味噌
仙台川岸
仙台河岸
仙台箪笥
仙台虫喰