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云々
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うん/\
今日不図鉄道馬車の窓より
浅草なる
松田の絵
看板を
瞥見致候。ドーダ五十
銭でこんなに腹が張つた
云々野性は
遺憾なく
暴露せられたる事に
候。
此の
物語を
聞き、
此像を
拝するにそゞろに
落涙せり。(
略)かく
荒れ
果てたる
小堂の
雨風をだに
防ぎかねて、
彩色も
云々。
云々といふ、
餘り
長くはないものであつた。
宗助は
始め
夢窓國師の
何人なるかを
知らなかつた。
若し、
諸君にして
中江兆民先生と
同一
種であつて、十八
里零圍氣を
振舞はして
滿足して
居るならば、
諸君は
何の
權威あつて、『
春短し
何に
不滅の
命ぞと』
云々と
歌ふ
人の
自由に
干渉し
得るぞ。
縁附きてより
巳に
半年となるに、
何一つわが
方に
貢がぬは
不都合なりと
初手云々の約束にもあらぬものを
仲人の
宥むれどきかず
達て娘を
引戻したる母親
有之候。
五月朔日の
事也。
其夜、
飯坂に
宿る。
温泉あれば
湯に
入て
宿をかるに、
土座に
筵を
敷いて、あやしき
貧家なり。
灯もなければ、ゐろりの
火影に
寢所を
設けて
云々。
宗助は
好い
加減な
頃を
見計らつて、
丁寧に
禮を
述べて
元の
席に
復した。
主人も
蒲團の
上に
直つた。さうして、
今度は
野路や
空云々といふ
題句やら
書體やらに
就いて
語り
出した。
宗助は
此返事に
對して
少なからず
不滿を
感じたには
感じたが、
同じ
書信の
中に、
委細は
何れ
御面會の
節云々とあつたので、すぐにも
東京へ
行きたい
樣な
氣がして、
實は
斯う/\だがと