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なんだい
ふりがな文庫
“
難題
(
なんだい
)” の例文
江戸表より
所持
(
しよぢ
)
仕つり歸國の節
箱根
(
はこね
)
山向ふより
怪
(
あやし
)
き者兩三人後になり先になり付參り
既
(
すで
)
に
瀬戸川
(
せとがは
)
まで來かゝりし時は三人の者
難題
(
なんだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
殿様
(
とのさま
)
は
困
(
こま
)
って、また
家来
(
けらい
)
たちに
御相談
(
ごそうだん
)
なさいましたが、
家来
(
けらい
)
たちの中にもだれ
一人
(
ひとり
)
、この
難題
(
なんだい
)
をとく
者
(
もの
)
はありませんでした。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
叔父
(
おじ
)
にさえあさましき
難題
(
なんだい
)
云い
掛
(
かけ
)
らるゝ世の中に赤の他人で
是
(
これ
)
ほどの
仁
(
なさけ
)
、胸に
堪
(
こた
)
えてぞっとする程
嬉
(
うれ
)
し悲しく、
咽
(
む
)
せ返りながら、
吃
(
きっ
)
と思いかえして
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
もともとこれは「
殿
(
との
)
さまの
難題
(
なんだい
)
」という別の話のなかにあったものを、借りてきてここに使っていたので、つまりは外国から持ってきた話の種では
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
が、その
場合
(
ばあい
)
の
私
(
わたくし
)
には、
斯
(
こ
)
うした
神様
(
かみさま
)
のお
言葉
(
ことば
)
などは
殆
(
ほと
)
んど
耳
(
みみ
)
にも
入
(
はい
)
りませんでした。
私
(
わたくし
)
はいろいろの
難題
(
なんだい
)
を
持
(
も
)
ち
出
(
だ
)
してさんざん
神様
(
かみさま
)
を
困
(
こま
)
らせました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
「うそだ!
君
(
きみ
)
が、
逃
(
に
)
がしたのだろう……。」と、
A坊
(
エーぼう
)
は、すぐ、そばにくると
難題
(
なんだい
)
をいいかけました。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これから
先
(
さき
)
あたしゃ
若旦那
(
わかだんな
)
から、どのような
難題
(
なんだい
)
をいわれても、
返
(
かえ
)
す
言葉
(
ことば
)
がござんせぬ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
とおほめになつて、うちに
少々
(
しよう/\
)
殘
(
のこ
)
つてゐた
物
(
もの
)
を
褒美
(
ほうび
)
に
取
(
と
)
らせました。もちろん
姫
(
ひめ
)
の
難題
(
なんだい
)
には
怖
(
お
)
じ
氣
(
け
)
を
振
(
ふる
)
ひ、「
赫映姫
(
かぐやひめ
)
の
大
(
おほ
)
がたりめ」と
叫
(
さけ
)
んで、またと
近寄
(
ちかよ
)
らうともしませんでした。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
『お
前
(
まへ
)
、
何
(
ど
)
うしても
這入
(
はい
)
りたいのか?』と
云
(
い
)
つて
歩兵
(
ほへい
)
は、『それが
第
(
だい
)
一の
難題
(
なんだい
)
サ
』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
野中
(
のなか
)
さん
提唱
(
ていしやう
)
です」と
誘
(
さそ
)
つて
呉
(
く
)
れると、
宗助
(
そうすけ
)
は
心
(
こゝろ
)
から
嬉
(
うれ
)
しい
氣
(
き
)
がした。
彼
(
かれ
)
は
禿頭
(
はげあたま
)
を
捕
(
つら
)
まへる
樣
(
やう
)
な
手
(
て
)
の
着
(
つ
)
け
所
(
どころ
)
のない
難題
(
なんだい
)
に
惱
(
なや
)
まされて、
坐
(
ゐ
)
ながら
凝
(
じつ
)
と
煩悶
(
はんもん
)
するのを、
如何
(
いか
)
にも
切
(
せつ
)
なく
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二度まで來りし市之丞が當時の
住所
(
ぢうしよ
)
名前等も聞置ざりしは全く文右衞門の
無念
(
むねん
)
なり然ば久兵衞其落度に付込み
斯
(
かく
)
難題
(
なんだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なるほど
年寄
(
としより
)
というものもばかにならないものだ。こんど
度々
(
たびたび
)
の
難題
(
なんだい
)
をのがれたのも、
年寄
(
としより
)
のお
陰
(
かげ
)
であった。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
帰幽後
(
きゆうご
)
生前
(
せいぜん
)
の
良人
(
おっと
)
との
初対面
(
しょたいめん
)
の
物語
(
ものがたり
)
……
婦女
(
おんな
)
の
身
(
み
)
にとりて、これほどの
難題
(
なんだい
)
はめったにありませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「それはなか/\の
難題
(
なんだい
)
だ。そんなことは
申
(
まを
)
されない」
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
飽まで欺く長庵は
眞面
(
まがほ
)
に成り是は新しき仰せ哉成程忠兵衞が妻富と密通を仕つりしと申上しは私し此度
寃
(
むじつ
)
の
難題
(
なんだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
の
殿様
(
とのさま
)
もこんどこそ
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
と
思
(
おも
)
って
出
(
だ
)
した
難題
(
なんだい
)
を、またしてもわけなく
解
(
と
)
かれてしまったのでがっかりして、それなり
信濃国
(
しなののくに
)
を
攻
(
せ
)
めることをおやめになりました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私
(
わたくし
)
が
持
(
も
)
ちかけた
難題
(
なんだい
)
の
一
(
ひと
)
つは、
早
(
はや
)
く
良人
(
おっと
)
に
逢
(
あ
)
いたいという
註文
(
ちゅうもん
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“難題”の意味
《名詞》
難題(なんだい)
解決に困難を伴う問題又は課題。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
題
常用漢字
小3
部首:⾴
18画
“難”で始まる語句
難
難有
難波
難儀
難渋
難所
難癖
難船
難義
難破