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茗荷
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めうが
ふりがな文庫
“
茗荷
(
めうが
)” の例文
今度
(
こんど
)
お客が
泊
(
とま
)
つたら
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせよう、さうしたら
無闇
(
むやみ
)
に物を忘れて
行
(
ゆ
)
くだらう、ナニ
此方
(
こつち
)
は
泥坊
(
どろばう
)
を
仕
(
し
)
たのぢやアないから
罪
(
つみ
)
にはならねえや。
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「金谷健之助などとは
嘘八百
(
うそはつぴやく
)
だ。南部樣の御藩中で、二十年前に浪人した、
抱
(
だ
)
き
茗荷
(
めうが
)
の紋所は、大竹孫右衞門とわかつたよ」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蒸暑
(
むしあつ
)
い
中
(
うち
)
にも
凡
(
すべ
)
てが
水
(
みづ
)
の
樣
(
やう
)
な
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
を
浴
(
あ
)
びて
凉
(
すゞ
)
しい
微風
(
びふう
)
が
土
(
つち
)
に
觸
(
ふ
)
れて
渡
(
わた
)
つた。おつぎは
臼
(
うす
)
から
餅
(
もち
)
を
拗切
(
ねぢき
)
つて
茗荷
(
めうが
)
の
葉
(
は
)
に
乘
(
の
)
せて
一
(
ひと
)
つ/\
膳
(
ぜん
)
へ
並
(
なら
)
べた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
たづぬるに
精
(
くは
)
しからず、
宿題
(
しゆくだい
)
にした
處
(
ところ
)
、
近頃
(
ちかごろ
)
神田
(
かんだ
)
で
育
(
そだ
)
つた
或婦
(
あるをんな
)
が
教
(
をし
)
へた。
茄子
(
なす
)
と
茗荷
(
めうが
)
と、
油揚
(
あぶらあげ
)
を
清汁
(
つゆ
)
にして、
薄葛
(
うすくづ
)
を
掛
(
か
)
ける。
至極
(
しごく
)
經濟
(
けいざい
)
な
惣菜
(
そうざい
)
ださうである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
茗荷
(
めうが
)
の塩漬ででもあるかな。あれなら吾輩大好物だが。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
あれだけ
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせて
何
(
なに
)
を忘れたんだらう。主「ヤ、
彼奴
(
あいつ
)
め、
昨夜
(
ゆふべ
)
の
宿泊料
(
はたごれう
)
を
払
(
はら
)
ふのを忘れて
行
(
い
)
きアがつたんだわえ。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少
(
すこ
)
し
丸
(
まる
)
みを
缺
(
か
)
いた十三
日
(
にち
)
の
月
(
つき
)
が
白
(
しろ
)
く
其
(
そ
)
の一つ/\の
茗荷
(
めうが
)
の
葉
(
は
)
の
上
(
うへ
)
に
光
(
ひか
)
つた。
冷水
(
れいすゐ
)
を
打
(
う
)
つた
樣
(
やう
)
な
柹
(
かき
)
の
葉
(
は
)
がゆら/\と
動
(
うご
)
いて
後
(
うしろ
)
の
林
(
はやし
)
の
竹
(
たけ
)
の
梢
(
こずゑ
)
もさら/\と
鳴
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「紋所は、抱き
茗荷
(
めうが
)
のやうな、
鱗
(
うろこ
)
のやうな、二つ菊のやうな——下屋敷が麻布か赤坂——あゝ判つた」
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昼
(
ひる
)
と
晩
(
ばん
)
の
順
(
じゆん
)
は
忘
(
わす
)
れたが、
鱒
(
ます
)
と
葱
(
ねぎ
)
の
玉子綴
(
たまごとぢ
)
、
鳥
(
とり
)
のスチウ、
鱒
(
ます
)
のすりみと
椎茸
(
しひたけ
)
と
茗荷
(
めうが
)
の
椀
(
わん
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
槃特
(
はんどく
)
が
相果
(
あひは
)
てゝから
之
(
これ
)
を
葬
(
はうむ
)
ると、
其墓場
(
そのはかば
)
へ
生
(
は
)
えたのが
茗荷
(
めうが
)
だと
云
(
い
)
ふ事だ、されば「名を
荷
(
にな
)
ふ」と書いて「めうが」と
読
(
よ
)
ませる、だから
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
へば
馬鹿
(
ばか
)
になる
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでも
忙
(
いそが
)
しいおつぎは
汗
(
あせ
)
を
流
(
なが
)
しながら
先
(
ま
)
づ
茗荷
(
めうが
)
の
餅
(
もち
)
を
佛壇
(
ぶつだん
)
に
供
(
そな
)
へた。それから
別
(
べつ
)
に
拗切
(
ねぢき
)
つた
餅
(
もち
)
が
豆粉
(
きなこ
)
と
共
(
とも
)
に
手
(
て
)
ランプの
下
(
もと
)
に
置
(
お
)
かれた。
與吉
(
よきち
)
は
直
(
すぐ
)
に
座敷
(
ざしき
)
へ
坐
(
すわ
)
つて
待
(
ま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何やら
蒔繪
(
まきゑ
)
の紋があつたやうで、要心深く
巾
(
きれ
)
を卷いて隱してありましたが、何かの
機
(
はず
)
みで見えたのは、抱き
茗荷
(
めうが
)
のやうな、
鱗
(
うろこ
)
のやうな、二つ菊のやうな、——遠目でよくは判りませんが
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「家中の物を調べるのだ。武家あがりとわかれば、書いたものか、紋のついたものがあるだらう。鍵屋金兵衞の紋は
抱
(
だ
)
き
茗荷
(
めうが
)
だが、違つた紋があれば、そいつは何にかわけがあるに違ひない」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“茗荷(ミョウガ)”の解説
ミョウガ(茗荷、蘘荷、学名: Zingiber mioga)はショウガ科ショウガ属の宿根性の多年草。ミョウガの英名にJapanese Gingerがあり食用で栽培されているのは日本だけとされる。
(出典:Wikipedia)
茗
漢検1級
部首:⾋
9画
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
“茗荷”で始まる語句
茗荷谷
茗荷屋
茗荷畑
茗荷畠
茗荷尽目
茗荷谷町