トップ
>
祝言
>
しうげん
ふりがな文庫
“
祝言
(
しうげん
)” の例文
「こいつは本物の大變ですよ、坂田屋の
婿
(
むこ
)
にきまつて、いよ/\
祝言
(
しうげん
)
といふ前の日、あの手代の喜三郎は毒を呑んで死んでしまひましたぜ」
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
パリスどのと
祝言
(
しうげん
)
するよりも
寧
(
いっ
)
そ
自害
(
じがい
)
せうと
程
(
ほど
)
の
逞
(
たくま
)
しい
意志
(
こゝろざし
)
がおりゃるなら、いゝやさ、
恥辱
(
はぢ
)
を
免
(
まぬか
)
れうために
死
(
し
)
なうとさへお
爲
(
し
)
やるならば
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それならそれで
可
(
いゝ
)
さ。階級を打破して
迄
(
まで
)
も、気に入つた女を貰ふ位の心意気が有るなら、又面白い。何故そんなら、
狐鼠々々
(
こそ/\
)
と
祝言
(
しうげん
)
なぞを為るんだらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
入けれどもお熊は
祝言
(
しうげん
)
の夜より
癪氣
(
しやくけ
)
發
(
おこり
)
難儀
(
なんぎ
)
なりとて
母
(
はゝ
)
の
側
(
そば
)
へ
寢
(
ね
)
かしお
熊
(
くま
)
は
忠
(
ちう
)
八母は
清
(
せい
)
三郎と毎夜
枕
(
まくら
)
を
双
(
ならべ
)
て一ツ
寢
(
ね
)
をなす
事
(
こと
)
人外
(
にんぐわい
)
の仕方なり
然
(
され
)
ども又七は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二十代や三十代の、
未
(
ま
)
だ血の気の
生々
(
なま/\
)
した頃は、人に隠れて
何程
(
どれほど
)
泣いたか知れないよ、お前の
祖父
(
おぢいさん
)
が
昔気質
(
むかしかたぎ
)
ので、
仮令
(
たとひ
)
祝言
(
しうげん
)
の
盃
(
さかづき
)
はしなくとも、
一旦
(
いつたん
)
約束した上は
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
私
(
わし
)
も、はあ、
何
(
ど
)
うかして
居
(
ゐ
)
るでなからうかと
思
(
おも
)
ふだよ。
聞
(
き
)
いてくんろさ。
女房
(
にようばう
)
がと
云
(
い
)
ふと、あの
容色
(
きりやう
)
だ。まあ、へい、
何
(
なん
)
たら
因縁
(
いんねん
)
で
一所
(
いつしよ
)
に
成
(
な
)
つたづら、と
斷念
(
あきら
)
めて、
目
(
め
)
を
押瞑
(
おツつぶ
)
つた
祝言
(
しうげん
)
と
思
(
おも
)
へ。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
祝言
(
しうげん
)
の座に
請
(
しやう
)
ぜられぬ仁兵衛ではあるが、いつも厚く
饗
(
きやう
)
せられ調法におもはれた。仁兵衛は持前の謡をうたひ、
目出度
(
めでた
)
や目出度を
諧謔
(
かいぎやく
)
で収めて結構な
振舞
(
ふるまひ
)
を土産に提げて家へ帰るのであつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
いいや、畠仕事の好きなのは何よりだよう。わしの嫁なんか
祝言
(
しうげん
)
から、はえ、これもう七年が間、畠へはおろか草むしりせえ、唯の一日も出たことはなえわね。子供の物の洗濯だあの、自分の物の仕直しだあのつて、毎日
永
(
なが
)
の日を
一塊の土
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「申分のない惡黨だよ。——ところで、眞砂町の喜三郎兄哥の
祝言
(
しうげん
)
までに、お前も
袴
(
はかま
)
と羽織くらゐは拵へて置いちやどうだ」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
パリス かういふ
愁傷
(
なげき
)
の
最中
(
さなか
)
には
祝言
(
しうげん
)
の
話
(
はなし
)
も
出來
(
でき
)
まい。お
内
(
うち
)
かた、おさらばでござる。
娘御
(
むすめご
)
によろしう
傳
(
つた
)
へて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
なし
若
(
もし
)
御承知なら御世話せんといふに此時娘も
兩親
(
ふたおや
)
に
離
(
はな
)
れ一人の事なれば早速承知し萬事頼むとの事故
相談
(
さうだん
)
頓
(
とみ
)
に
取極
(
とりきま
)
りて感應院は
日柄
(
ひがら
)
を
撰
(
えら
)
み首尾よく
祝言
(
しうげん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
綿密な伯母さんは
祝言
(
しうげん
)
の時の薄い色の紋附から白の重ね、長襦袢まで揃へて丁寧に縫つて呉れた。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ハヽヽヽヽ、時局と女とは何の関係もあるまい、
戦争
(
いくさ
)
の
門出
(
かどで
)
に
祝言
(
しうげん
)
するなど云ふことあるぢやないか、松島も久しい
鰥暮
(
やもめくらし
)
ぢや、可哀さうぢやに早くして遣れ——それに一体、山木、誰ぢや、
媒酌
(
ばいしやく
)
は」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
ヂュリ おゝ、パリスどのと
祝言
(
しうげん
)
をせう
程
(
ほど
)
なら、あの
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
から
飛
(
と
)
んで
見
(
み
)
い、
山賊
(
やまだち
)
の
跳梁
(
はびこ
)
る
夜道
(
よみち
)
を
行
(
ゆ
)
け、
蛇
(
へび
)
の
棲
(
す
)
む
叢
(
くさむら
)
に
身
(
み
)
を
潛
(
ひそ
)
めいとも
言
(
い
)
はッしゃれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その日のうちに金三郎と
祝言
(
しうげん
)
させ、二三日父半嶺の樣子を見た上金三郎は暫らくの旅に上ることになりました。
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
厭
(
いと
)
ひの
聟入
(
むこいり
)
の
祝言
(
しうげん
)
も
表向
(
おもてむき
)
にせず
客分
(
きやくぶん
)
に
貰
(
もら
)
ひ
請
(
うけ
)
たるが
素
(
もと
)
より吝嗇の五兵衞なれば養父子の
情愛
(
じやうあひ
)
至て
薄
(
うす
)
く髮も丁稚小僧同樣に一ヶ月六十四文にて
留置
(
とめおき
)
湯
(
ゆ
)
も
洗湯
(
せんたう
)
へは容易に出さず内へ一日
置
(
おい
)
て立る程なれば一事が萬事にても
辛抱
(
しんばう
)
が出來兼る故千太郎は如何はせんと思案の體を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「飛んでもない、明日はお孃樣と、
祝言
(
しうげん
)
ときまつた喜三郎が、死ぬ氣になる筈はございません、昨夜風邪の氣味だと言つて呑んだ玉子酒に鼠捕りが入つて居た樣子で」
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
厄明
(
やくあ
)
けの來年は、
從兄妹
(
いとこ
)
同士の
許婚
(
いひなづけ
)
、新六郎と
祝言
(
しうげん
)
させて、幸ひ賣りに出てゐる同業札差の株を千兩といふ大金を積んで買はせ、一軒の家まで持たせてやることに話がきまつてゐるところを
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
祝
常用漢字
小4
部首:⽰
9画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“祝言”で始まる語句
祝言人
祝言職
祝言之式
祝言之舞