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皈
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かへ
ふりがな文庫
“
皈
(
かへ
)” の例文
皈
(
かへ
)
りの遅きを母の親案じて尋ねに来てくれたをば
時機
(
しほ
)
に家へは戻つたれど、母も物いはず
父親
(
てておや
)
も無言に、
誰
(
た
)
れ一人私をば
叱
(
しか
)
る物もなく
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
サア、
皆
(
みな
)
の
水兵
(
ものども
)
出
(
で
)
た/\、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
のお
皈
(
かへ
)
りだよ、それに、
珍
(
めづ
)
らしい
賓人
(
おきやくさん
)
と、
可愛
(
かあい
)
らしい
少年
(
せうねん
)
とが
御坐
(
ござ
)
つた、
早
(
はや
)
く
出
(
で
)
て
御挨拶
(
ごあいさつ
)
申
(
まう
)
せ/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
先年蒲原郡の内
或家
(
あるいへ
)
にて井を
掘
(
ほり
)
しに、其夜
医師
(
いし
)
来りて井を掘し㕝を
聞
(
きゝ
)
、家に
皈
(
かへ
)
る時
挑灯
(
てうちん
)
を井の中へ入れそのあかしにて井を見て立さりしに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
皈
(
かへ
)
りの
遲
(
おそ
)
きを
母
(
はゝ
)
の
親
(
おや
)
案
(
あん
)
して
尋
(
たづ
)
ねに
來
(
き
)
てくれたをば
時機
(
しほ
)
に
家
(
うち
)
へは
戻
(
もど
)
つたれど、
母
(
はゝ
)
も
物
(
もの
)
いはず
父親
(
てゝおや
)
も
無言
(
むごん
)
に、
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
私
(
わたし
)
をば
叱
(
しか
)
る
物
(
もの
)
もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
○さるほどに
妻
(
つま
)
は
家
(
いへ
)
にかへり
炉
(
ろ
)
に火を
焼
(
たき
)
たて、あたゝかなるものくはせんとさま/″\にしつらへ
待居
(
まちゐ
)
たりしに、時うつれども
皈
(
かへ
)
りきたらず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
此
(
この
)
深山
(
しんざん
)
を
少
(
すこ
)
しばかり
迂回
(
うくわい
)
して
皈
(
かへ
)
つたとて、
左程
(
さほど
)
遲
(
おそ
)
くもなるまい、また
極
(
きわ
)
めて
趣味
(
しゆみ
)
ある
事
(
こと
)
だらうと
考
(
かんが
)
へたので、
私
(
わたくし
)
は
發議
(
はつぎ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
毎日こゝかしこの木を心のまゝに
伐
(
きり
)
とりて
薪
(
たきゞ
)
につくり、小屋のほとりにあまた
積
(
つみ
)
おき、心に
足
(
た
)
るほどにいたればそのまゝに
積
(
つみ
)
おきて家に
皈
(
かへ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一日
(
いちにち
)
も
速
(
すみや
)
かに
日本
(
につぽん
)
へ
皈
(
かへ
)
りたいのは
山々
(
やま/\
)
だが、
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじやう
)
を
察
(
さつ
)
すると、
今
(
いま
)
此人
(
このひと
)
に
向
(
むか
)
つて、
其樣
(
そん
)
な
我儘
(
わがまゝ
)
は
言
(
い
)
はれぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お力の中座をしたるに
不興
(
ぶきよう
)
して
喧
(
やかま
)
しかりし折から、店口にておやお
皈
(
かへ
)
りかの声を聞くより、客を置ざりに中坐するといふ法があるか、皈つたらば此処へ来い
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女はさら也、男も十人に七人は
是
(
これ
)
也。しかれども
住
(
すめ
)
ば
都
(
みやこ
)
とて、
繁花
(
はんくわ
)
の江戸に奉公する事
年
(
とし
)
ありて
後
(
のち
)
雪国の
故郷
(
ふるさと
)
に
皈
(
かへ
)
る者、これも又十人にして七人也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
馬鹿らしい氣違じみた、我身ながら分らぬ、もう/\
皈
(
かへ
)
りませうとて横町の闇をば出はなれて夜店の並ぶにぎやかなる小路を氣まぎらしにとぶら/\歩るけば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
馬鹿らしい気違じみた、我身ながら分らぬ、もうもう
皈
(
かへ
)
りませうとて横町の闇をば出はなれて夜店の並ぶにぎやかなる
小路
(
こうぢ
)
を気まぎらしにとぶらぶら歩るけば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すはやとて両人衣服を
脱
(
ぬぎ
)
すて水に飛入り
泳
(
およ
)
ぎよりて光る物を
探
(
さぐ
)
りみるに、くゝり枕ほどなる石なり、これを
取得
(
とりえ
)
て家に
皈
(
かへ
)
り、まづ
灶
(
かまど
)
の
下
(
もと
)
に
置
(
おき
)
しに光り
一室
(
いつしつ
)
を
照
(
てら
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
馬鹿
(
ばか
)
らしい
氣違
(
きちがひ
)
じみた、
我身
(
わがみ
)
ながら
分
(
わか
)
らぬ、もう/\
皈
(
かへ
)
りませうとて
横町
(
よこちよう
)
の
闇
(
やみ
)
をば
出
(
で
)
はなれて
夜店
(
よみせ
)
の
並
(
なら
)
ぶにぎやかなる
小路
(
こうぢ
)
を
氣
(
き
)
まぎらしにとぶら/\
歩
(
あ
)
るけば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余
(
よ
)
越後より江戸へ
皈
(
かへ
)
る時高田の城下を
通
(
とほり
)
しが、こゝは北越第一の
市会
(
しくわい
)
なり。
商工
(
しやうこう
)
軒
(
のき
)
をならべ百物
備
(
そなはら
)
ざることなし。両側一里余
庇
(
ひさし
)
下つゞきたるその中を
往
(
ゆく
)
こと、甚
意快
(
いくわい
)
なりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
店口にておやお
皈
(
かへ
)
りかの聲を聞くより、客を置ざりに中座するといふ法があるか、皈つたらば此處へ來い、顏を見ねば承知せぬぞと威張たてるを聞流しに二階の座敷へ結城を連れあげて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
下座敷
(
したざしき
)
はいまだに
客
(
きやく
)
の
騷
(
さわ
)
ぎはげしく、お
力
(
りき
)
の
中座
(
ちうざ
)
をしたるに
不興
(
ぶきよう
)
して
喧
(
やかま
)
しかりし
折
(
おり
)
から、
店口
(
みせぐち
)
にておやお
皈
(
かへ
)
りかの
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くより、
客
(
きやく
)
を
置
(
おき
)
ざりに
中坐
(
ちうざ
)
するといふ
法
(
はう
)
があるか、
皈
(
かへ
)
つたらば
此處
(
こゝ
)
へ
來
(
こ
)
い
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
皈
部首:⽩
9画
“皈”を含む語句
皈家
皈洛
走皈
逃皈
持皈
皈國
皈國中
皈途
送皈
飛皈