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ほんもの
ふりがな文庫
“
本物
(
ほんもの
)” の例文
かの
牛
(
うし
)
はびぞんといふ
牛
(
うし
)
で、
今日
(
こんにち
)
の
牛
(
うし
)
とはその
形
(
かたち
)
は
異
(
こと
)
なつてゐますけれども、
鹿
(
しか
)
や
馬
(
うま
)
の
形
(
かたち
)
はなんとよく
似
(
に
)
て
本物
(
ほんもの
)
のようでありませんか。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
水剪紅羅
(
すゐせんのう
)
、
龍膽
(
りんだう
)
、
赤熊百合
(
しやぐまゆり
)
、
本物
(
ほんもの
)
の
女性美
(
によしやうび
)
よりも、おまへたちの
方
(
はう
)
が、わたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
気味の悪い笑い声にギョッとしながらも、悟浄は、この乞食こそあるいは
真人
(
しんじん
)
というものかもしれんと思うた。この言葉が
本物
(
ほんもの
)
だとすればたいしたものだ。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「
偽物
(
にせもの
)
が
安
(
やす
)
く
買
(
か
)
われますので、なかなか
売
(
う
)
れません。
薬
(
くすり
)
ばかりは、
病気
(
びょうき
)
になって
飲
(
の
)
んでみなければわからないので、すぐに
本物
(
ほんもの
)
とは
思
(
おも
)
ってくれないのです。」
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
本物
(
ほんもの
)
の」青年が一人、小川のほとりに横たわって、「青銅の」
筧
(
かけひ
)
から流れ落ちる泉に
喉
(
のど
)
をうるおしている。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
▼ もっと見る
東京で暮して来た
奴等
(
やつら
)
は、むだ使いしてだらしがないと言うし、それかと言って、あなたたちと同様にケチな暮し方をするともう、
本物
(
ほんもの
)
の貧乏人の、みじめな
春の枯葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
姫
(
ひめ
)
も
一時
(
いちじ
)
は
本物
(
ほんもの
)
かと
思
(
おも
)
つて
内々
(
ない/\
)
心配
(
しんぱい
)
しましたが、
火
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
けないはずだから、
試
(
ため
)
して
見
(
み
)
ようといふので、
火
(
ひ
)
をつけさせて
見
(
み
)
ると、
一
(
ひと
)
たまりもなくめら/\と
燒
(
や
)
けました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
『
最初
(
さいしょ
)
から
申
(
もう
)
しきかせた
通
(
とお
)
り、一
度
(
ど
)
逢
(
あ
)
った
位
(
くらい
)
ですぐ
後戻
(
あともど
)
りする
修行
(
しゅぎょう
)
はまだ
本物
(
ほんもの
)
とは
言
(
い
)
われない。』とお
爺
(
じい
)
さんは
私達
(
わたくしたち
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
向
(
むか
)
って
諄々
(
じゅんじゅん
)
と
説
(
と
)
ききかせて
下
(
くだ
)
さるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ゆくさきざきの乳屋で
虐待
(
ぎゃくたい
)
されて、ますます
本物
(
ほんもの
)
になったらしい。じつにきのどくというて、このくらい
悲惨
(
ひさん
)
なことはすくなかろうと、安藤は長ながと話しおわって
嘆息
(
たんそく
)
した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
坂井
(
さかゐ
)
は
道具屋
(
だうぐや
)
がそれ
以來
(
いらい
)
乘氣
(
のりき
)
になつて、
自身
(
じしん
)
に
分
(
わか
)
りもしない
書畫類
(
しよぐわるゐ
)
をしきりに
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んで
來
(
く
)
る
事
(
こと
)
やら、
大坂
(
おほさか
)
出來
(
でき
)
の
高麗燒
(
かうらいやき
)
を
本物
(
ほんもの
)
だと
思
(
おも
)
つて、
大事
(
だいじ
)
に
飾
(
かざ
)
つて
置
(
お
)
いた
事
(
こと
)
やら
話
(
はな
)
した
末
(
すゑ
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『うまい/\、
本物
(
ほんもの
)
ぢや、よし、よし、あんまり
安賣
(
やすうり
)
をすな。』とばかり
身
(
み
)
を
跳
(
をど
)
らして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
畫題
(
ぐわだい
)
といひ
色彩
(
しきさい
)
といひ、
自分
(
じぶん
)
のは
要
(
えう
)
するに
少年
(
せうねん
)
が
書
(
か
)
いた
畫
(
ぐわ
)
、
志村
(
しむら
)
のは
本物
(
ほんもの
)
である。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
が、
本物
(
ほんもの
)
とこれとの差は雀と佛法僧との差に相等しい。
梅雨紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
どうも
本物
(
ほんもの
)
のように立派には出来ませんね。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
いくら、
本物
(
ほんもの
)
でも、
作
(
さく
)
のできがよくなければ、
値
(
ね
)
になるものではありません。これは、
作
(
さく
)
のできがよくありません。このほうは、
汚
(
よご
)
れていますからだめです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
イヤイヤ一
度
(
ど
)
は
逢
(
あ
)
わせることに、
先方
(
むこう
)
の
指導霊
(
しどうれい
)
とも
手筈
(
はず
)
をきめて
置
(
お
)
いてある。
良人
(
おっと
)
と
逢
(
あ
)
った
位
(
くらい
)
のことで、すぐ
後戻
(
あともど
)
りするような
修行
(
しゅぎょう
)
なら、まだとても
本物
(
ほんもの
)
とは
言
(
い
)
われぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
小神祠
(
ウロガン
)
や
舟型霊代
(
カエップ
)
や
大蝙蝠
(
オリック
)
や
猥褻
(
わいせつ
)
なディルンガイ像などの模型を。模型ばかりでなく、時に
本物
(
ほんもの
)
を何処からか持って来ることもあった。
盗
(
と
)
って来たのか? と聞いても黙ってニヤニヤしている。
南島譚:03 雞
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
本物
(
ほんもの
)
だか、どうだか疑わしいのです。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町