トップ
>
年下
>
としした
ふりがな文庫
“
年下
(
としした
)” の例文
三
人
(
にん
)
の
中
(
うち
)
のもっとも
年下
(
としした
)
の
丙
(
へい
)
は、
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
て
考
(
かんが
)
えていました。このとき、
遠
(
とお
)
く
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
の
海
(
うみ
)
で
汽笛
(
きてき
)
の
音
(
おと
)
がかすかに
聞
(
き
)
こえたのでありました。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その一人の、新吉より
年下
(
としした
)
のきえちゃんが、今こんな目にあっているのですから、新吉は
黙
(
だま
)
って見ていられるはずはありません。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
カピ妻 ならば、
今
(
いま
)
、よう
思
(
おも
)
ふて
見
(
み
)
や、そもじよりも
年下
(
としした
)
の
姫御前
(
ひめごぜ
)
で、とうに、
此
(
この
)
ヹローナで、
母親
(
はゝおや
)
におなりゃったのもある。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
故に十二、三歳にもなると、子どもはもうそろそろ若者入りの支度をする。一方はまたできるだけ早く、そういう仕事は
年下
(
としした
)
の者に渡そうとしたのである。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
おしげは末吉より十三
年下
(
としした
)
であった。二人ともに遅れてはいたが、はじめて所帯を持つ身の上であった。
日日の麺麭
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
▼ もっと見る
いつも
來
(
く
)
る
時
(
とき
)
は、
縞
(
しも
)
もののそろひで、おとなしづくりの
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
で、
女
(
をんな
)
の
方
(
はう
)
が
年下
(
としした
)
の
癖
(
くせ
)
に、
薄手
(
うすで
)
の
圓髷
(
まげ
)
でじみづくりの
下町好
(
したまちごの
)
みでをさまつてゐるから、
姉女房
(
あねにようばう
)
に
見
(
み
)
えるほどなのだが
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
この
)
車夫
(
しやふ
)
に
小六
(
ころく
)
よりは
三
(
みつ
)
つ
程
(
ほど
)
年下
(
としした
)
の
子供
(
こども
)
があつて、
始終
(
しじゆう
)
小六
(
ころく
)
の
御相手
(
おあひて
)
をして
遊
(
あそ
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
善良な優しい「ロールヒェン」——エレオノーレ・フォン・ブロイニングは彼より二歳
年下
(
としした
)
であった。彼は彼女に音楽を教え、彼女は彼を詩の理解へみちびいた。彼女は彼の少年時代の
伴侶
(
とも
)
だった。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼
(
かれ
)
は、
自
(
みづか
)
ら
衞
(
まも
)
ることに
嚴
(
おごそ
)
かなもとめの
孤壘
(
こるゐ
)
に
姉
(
あね
)
に
對
(
たい
)
する
弟
(
おとうと
)
のやうな
親
(
した
)
しさをみせて
近
(
ちか
)
づいて
行
(
い
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
よりも二つばかり
年下
(
としした
)
なのであつた。いつの
間
(
ま
)
にかぱつと
二人
(
ふたり
)
の
關係
(
くわんけい
)
が
噂
(
うは
)
さにのぼつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
とさすがに兄らしいのが、
年下
(
としした
)
の子供の手を助けるように引いた。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
いざ、
金銀
(
きんぎん
)
の
扇
(
あふぎ
)
、
立
(
た
)
つて
舞
(
ま
)
ふよと
見
(
み
)
れば、
圓髷
(
まげ
)
の
婦
(
をんな
)
、なよやかにすらりと
浮
(
う
)
きて、
年下
(
としした
)
の
島田
(
しまだ
)
の
鬢
(
びん
)
のほつれを、
透彫
(
すかしぼり
)
の
櫛
(
くし
)
に、
掻撫
(
かいな
)
でつ。
心憎
(
こゝろにく
)
し。
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
の
傳
(
つた
)
ふらく、
此
(
こ
)
の
船
(
ふね
)
、
深川
(
ふかがは
)
の
木場
(
きば
)
に
歸
(
かへ
)
る。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし
叔父
(
おじ
)
さんも、
叔母
(
おば
)
さんもやさしい
人
(
ひと
)
であったし、二つ
年下
(
としした
)
の
吉雄
(
よしお
)
くんもすぐ
仲
(
なか
)
よしになったので、
三郎
(
さぶろう
)
は、
公休日
(
こうきゅうび
)
には、かならず
叔父
(
おじ
)
さんの
家
(
いえ
)
へ
帰
(
かえ
)
るのが、なによりの
楽
(
たの
)
しみだったのです。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しまいには四
人
(
にん
)
のほかにも
年下
(
としした
)
の七つ八つぐらいの
子供
(
こども
)
が三
人
(
にん
)
も四
人
(
にん
)
も
後
(
あと
)
からついてきたのであります。しかるに
太郎
(
たろう
)
のほうはいつも
一人
(
ひとり
)
でありました。
太郎
(
たろう
)
は
路
(
みち
)
のまん
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
って
勇敢
(
ゆうかん
)
に
戦
(
たたか
)
いました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年下
(
としした
)
の
弟
(
おとうと
)
は、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
にきらきら
輝
(
かがや
)
く
灯
(
あかり
)
をながめていましたが
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それにちがいない。」と、
年下
(
としした
)
の
乙
(
おつ
)
はうなずきました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
自分
(
じぶん
)
より
年下
(
としした
)
の
子供
(
こども
)
たちからも
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年老
年月
年寄
年嵩
年長
年暮