トップ
>
履歴
>
りれき
ふりがな文庫
“
履歴
(
りれき
)” の例文
三人目の男の
履歴
(
りれき
)
について、少しばかり私の意見を述べて書き送ってあったので、母は「ほんにこの
娘
(
むすめ
)
はまた、男さんが
違
(
ちご
)
うてのう」
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
始終
履歴
(
りれき
)
の
汚
(
よご
)
れ
臭
(
くさ
)
い女に
酷
(
ひど
)
い目に合わされているのを見て
同情
(
おもいやり
)
に
堪
(
た
)
えずにいた上、ちょうど
無暗滅法
(
むやみめっぽう
)
に
浮世
(
うきよ
)
の
渦
(
うず
)
の中へ飛込もうという源三に出会ったので
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
これは我々が社会を見ても、あるいは各自の友人の
履歴
(
りれき
)
に
徴
(
ちょう
)
しても、必ずその例に
乏
(
とぼ
)
しからざるを感ずる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも
見違
(
みちが
)
へるわけのものではないが
図抜
(
づぬけ
)
て
余
(
あま
)
り
大
(
おほき
)
いから
一寸
(
ちよツと
)
は
気
(
き
)
がつかぬであつた、
何
(
なん
)
の
畠
(
はたけ
)
でも、
甚麼
(
どんな
)
履歴
(
りれき
)
のある
沼
(
ぬま
)
でも、
此位
(
このくらゐ
)
な
蛭
(
ひる
)
はあらうとは
思
(
おも
)
はれぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
困
(
こま
)
つた
人
(
ひと
)
だな
種々
(
いろ/\
)
秘密
(
ひみつ
)
があると
見
(
み
)
える、お
父
(
とつ
)
さんはと
聞
(
き
)
けば
言
(
い
)
はれませぬといふ、お
母
(
つか
)
さんはと
問
(
と
)
へば
夫
(
そ
)
れも
同
(
おな
)
じく、これまでの
履歴
(
りれき
)
はといふに
貴君
(
あなた
)
には
言
(
い
)
はれぬといふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
あなたの
履歴
(
りれき
)
とか申しますものは、ずいぶん悲しいんですのね。——それでは、そのランプを
雪の女王:――七つのお話からできている物語――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
轟
(
とゞろ
)
かし
末世
(
まつせ
)
奉行の
鑑
(
かゞみ
)
と成たる
明斷
(
めいだん
)
に
因
(
ちなみ
)
て忠相ぬしが
履歴
(
りれき
)
とその
勳功
(
くんこう
)
の
大略
(
あらまし
)
とを豫て傳へ
聞
(
きゝ
)
異説
(
いせつ
)
天一
坊
(
ばう
)
さへ
書記
(
かきしる
)
して
看客
(
かんかく
)
の
覽
(
らん
)
に
供
(
そな
)
ふるなれば看客此一回を
熟讀
(
じゆくどく
)
して忠相ぬしが人と成り
腹
(
はら
)
にを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「しかし僕があなたや、あなたの
履歴
(
りれき
)
に就いて何も知らないとなると、どうもあなたをお助けする譯には行かなくなるが、」と彼は云つた。「しかもあなたは
援
(
たす
)
けが
要
(
い
)
る、さうぢやありませんか。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
云うものじゃない、少しは学校の事情も察してくれなくっちゃ困る。それに、来てから一月立つか立たないのに辞職したと云うと、君の将来の
履歴
(
りれき
)
に関係するから、その辺も少しは考えたらいいでしょう
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
死
(
し
)
の
影
(
かげ
)
の
附纒
(
つきまと
)
ふ
危
(
あやふ
)
き
戀
(
こひ
)
の
履歴
(
りれき
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
いやなお
人
(
ひと
)
にはお
酌
(
しやく
)
をせぬといふが
大詰
(
おほづ
)
めの
極
(
きま
)
りでござんすとて
臆
(
おく
)
したるさまもなきに、
客
(
きやく
)
はいよ/\
面白
(
おもしろ
)
がりて
履歴
(
りれき
)
をはなして
聞
(
き
)
かせよ
定
(
さだ
)
めて
凄
(
すさ
)
ましい
物語
(
ものがたり
)
があるに
相違
(
さうい
)
なし
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
誰
(
た
)
が目にも見違えるわけのものではないが、
図抜
(
ずぬけ
)
て余り大きいからちょっとは気がつかぬであった、何の
畠
(
はたけ
)
でも、どんな
履歴
(
りれき
)
のある
沼
(
ぬま
)
でも、このくらいな蛭はあろうとは思われぬ。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜目
(
よめ
)
なればこそ
未
(
ま
)
だしもなれ
晝
(
ひる
)
はづかしき
古毛布
(
ふるげつと
)
に
乘客
(
のりて
)
の
品
(
しな
)
も
嘸
(
さぞ
)
ぞと
知
(
し
)
られて
多
(
おほ
)
くは
取
(
と
)
れぬ
痩
(
やせ
)
せ
田
(
だ
)
作
(
づく
)
り
米
(
こめ
)
の
代
(
しろ
)
ほど
有
(
あ
)
りや
無
(
な
)
しや
九尺二間
(
くしやくにけん
)
の
煙
(
けぶり
)
の
綱
(
つな
)
あはれ
手中
(
しゆちゆう
)
にかゝる
此人
(
このひと
)
腕力
(
ちから
)
おぼつかなき
細作
(
ほそづく
)
りに
車夫
(
しやふ
)
めかぬ
人柄
(
ひとがら
)
華奢
(
きやしや
)
といふて
賞
(
ほ
)
めもせられぬ
力役
(
りきえき
)
社會
(
しやくわい
)
に
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
つた
身
(
み
)
とは
請取
(
うけと
)
れず
履歴
(
りれき
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“履歴”の意味
《名詞》
履 歴(りれき)
人や物の過去から現在までの記録のこと。
(出典:Wiktionary)
履
常用漢字
中学
部首:⼫
15画
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
“履歴”で始まる語句
履歴書
履歴効果