てい)” の例文
とき蕎麥そばへば——ていと——なし。——なんだか三題噺さんだいばなしのやうだが、姑忘聽之しばらくわすれてきけていふのは、かつて(いまうだらう。)なしべるとふとふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その午後ごご授業時間じゅぎょうじかんわって学校がっこうからかえるときに、こうへいていは、いちはやくのがれてかえることができました。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、天気を予知する法に、へいの日大風あれば必ず火災あり、ていの日大風あればその年ひでりすということあるも、火に属す日なるより連想したるものならん。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
曹丕そうひ曹彰そうしょう曹植そうしょく曹熊そうゆうの順だ。けれども大妻てい夫人の子ではなかった。側室から出た者ばかりである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲も乙もへいていもやり得るのだから誰れでもやるべきものと定められている分量である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
南に面したよくかわくひら小麦藁こむぎわら日陰ひかげになるほうはかやとか、ていの字形の屋根の谷になる部分には木や瓦を当てるとか、場所によって使うものをちがえ、または始めから材料を混合して
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ていの字」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わかときことだ。いまではかまふまい、わたしてい二人ふたりで、宿場しゆくばでふられた。草加さうかあめつたのではない。四谷よつやはづれで、二人ふたりともきらはれたのである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こうなるとこうおつへいていらは、まったく自分じぶんらがったものとおもいました。そしてうちかえると四にんはそろって太郎たろう征伐せいばつするのだといってかけました。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
丙群からてい群と彷徨ほうこうして、その様子ようすうかがったが、かたわらに巡査じゅんさがいるでなし、しかもボストンのコンモンスといえば、市街の中央にしてかつマサチューセッツ州の州庁の鼻の先である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
やなぎせいか、うめ化身けしんか、声すずしく手は白く、覆面すがたに似合にあわないやさしいすがたの者ばかりで、こうおつへいてい、どのかげもすべて一たい分身ぶんしんかと思われるほどみなおなじかたちだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのくるになるとゆきっていました。あさこうおつへいていの四にん子供こどもは、たがいにさそって学校がっこうかけました。みちばたのすぎのえだゆきがたまってたわんでいます。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、蘇生よみがへつてとしてから、てい飛脚ひきやくが、内證ないしようで、兄弟分きやうだいぶんはなしたとつたへられる。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
馬鹿ばかなことをおひでない。ていさん、こんなおまへさん、ぺら/\した……」
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
てい陰氣いんきおこつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あら、ていさん。」
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)