“けんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
検屍52.7%
檢屍16.5%
檢死5.5%
犬歯4.4%
檢視2.2%
劍士2.2%
検死2.2%
剣士1.1%
檢使1.1%
犬豕1.1%
儇子1.1%
検使1.1%
検視1.1%
牽止1.1%
犬齒1.1%
献之1.1%
献詞1.1%
絹糸1.1%
繭糸1.1%
賢子1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何でも怨む者さえ無ければ物ごとは円くおさまる。検屍けんしにはあのナンノをな、それから、ナニはナニして、ナンノを、ナンノを。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兎に角自身番まで死骸を運ばせて町方役人立合で檢屍けんしを濟ませたのは夜中過ぎ、困つたことに、女の身元がどうしても解りません。
藪の深いところ、流れを挾んで一パイの人だかりですが、土地の御用聞が、兎も角それを追拂つて檢死けんしを待つて居ります。
それと同時に男の卑しげな犬歯けんしの印象がそれに重なった。その印象が意味するものが、今の俺と何の関係があるのか。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
同じ事なら、竹矢來を組んでよ、檢視けんしの役人附添の上、ドンドンと太鼓を叩いて、揚幕からんづ/\と出てみたいやな。
マーキュ 白癩びゃくらい、あのやうな變妙來へんめうらいな、異樣おつ氣取きどった口吻ものいひをしをるやつくたばりをれ、陳奮漢ちんぷんかんめ! 「イエスも照覽せうらんあれ、拔群ばっくん劍士けんしでござる! いや、拔群ばっくん丈夫ますらをでござる!」
秀吉側から検死けんしが出向いた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見栄みえもなく、むちゅうでさけびながら、まくのすそをくぐッて浜松城はままつじょう剣士けんしたちがいるたまへ四つンばいにげこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
試合しあい勝敗しょうはい心配しんぱいのあまり、桐紋きりもんまくのうしろから、そッとけだしていた鞍馬くらま竹童ちくどうは、なにげなく、諸国しょこく剣士けんしのひかえじょうらをまわって、蔦之助の姿すがた
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
願ひしかば程なく檢使けんし役人やくにん入來いりきたりて疵所きずしよを改め家内の口書くちがきをとり何ぞ心當りはなきやとたづねの時右彦兵衞が事を委細ゐさいに申立しにぞこれまた町所ちやうところ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きゝ母子諸共おやこもろとも先番屋へ引上ひきあげ勘兵衞が後家の家主をよび段々だん/\掛合かけあひの上屆に及びしかば檢使けんし出張しゆつちやうにて勘兵衞後家ごけならびに太七が口書くちがき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然らずんば、人間の腹より出でたる犬豕けんしを生ずること必定ひつじょうなり。かか化物ばけものは街道に連れ出して見世物となすには至極面白かるべけれども、世の中のためには甚だ困りものなり。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人間の腹より生まれ出でたるものは、犬にもあらずまたぶたにもあらず、取りも直さず人間なり。いやしくも人間と名の附く動物なれば、犬豕けんし等の畜類とはおのずから区別なかるべからず。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
カツソレ王之渙おうしかん出塞しゅっさい劉禹錫りゅううしゃくノ石頭。皆小詩ヲ以テ名一時ニ動クモノ。今ノ世ハ長篇ヲ作レバ人ハすなわチ以テ大家鉅匠きょしょうシ、小詩ヲ作レバ輙チ以テ儇子けんし佻夫ちょうふト為ス。法度格律ノ何物タルヲ知ラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
た有助と云う男に手紙を持たせて、本郷春木町三丁目の指物屋さしものや岩吉方へつかわしましたが、中々大騒おおさわぎで、其の内に検使けんしが到来致しまして、段々死人をあらためますと、自ら死んだように
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あなたには奉行ぶぎょう検視けんしの役人などが、床几しょうぎをすえて、いそがしくはたらく下人げにんたちのようすをながめ、ときどき、なにか下役したやくへ注意をあたえている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるにこれについて鄭玄の礼記註疏に、この月は墳墓に四司の気があり、厲鬼れいきとなり強陰に随い出て人を害するので、土牛を作って牽止けんしさせるのであると論じている。
ゐのしゝきば犬齒けんし發達はつたつしたもので、このきば獲物えものっかけたり、てきふせいだりします。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
日和ひよりのいい時、気分の晴れた時には、日当りのいい書斎の、窓の明るい、机のきれいな上に、佐理さり行成こうぜいだの、弘法大師だの、或いはまた羲之ぎし献之けんしだのを師友としているところを見れば
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ただ一つ特記すべきことは、巻頭にバアトンへの献詞けんしが附いてゐることである。
人造人間は、まずくとするも、人造絹糸けんし、人造酒、人造染料、人造肥料、人造光線、人造真珠、人造宝石、などと、数えてゆけば、きりがない。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
才思 繭糸けんしごとし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
白河院がまだご在位の時、関白藤原師実もろざねの娘、賢子けんしの中宮をひどく寵愛されていた。