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檢屍
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けんし
ふりがな文庫
“
檢屍
(
けんし
)” の例文
新字:
検屍
半狂亂の兩親は、
檢屍
(
けんし
)
も調べも待たず、四本の手に抱き上げて、よろぼひよろぼひ庭を隔てた自分の家へ擔ぎ込んで行つたのです。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兎に角自身番まで死骸を運ばせて町方役人立合で
檢屍
(
けんし
)
を濟ませたのは夜中過ぎ、困つたことに、女の身元がどうしても解りません。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤羽橋まで一足飛に飛んで行くと、ツイ今しがた
檢屍
(
けんし
)
が濟んで、死體と下手人は柴井町の友次郎が始末して、役所へ引揚げたといふ後です。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ちよい/\人殺しがあるが、
檢屍
(
けんし
)
に立會つて見ると、それが
大抵
(
たいてい
)
十二支のうちの一つを、身體の何處かに
彫
(
ほ
)
つて居るんだ」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人金右衞門の死骸は
檢屍
(
けんし
)
が濟んだばかりで、二階の八疊に寢かしたまゝ、形ばかりの
香華
(
かうげ
)
を
供
(
そな
)
へて、娘のお喜多が驅け付けた親類の者や近所の衆に應待し
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
一家中毒を起して小僧が一人死んだ上、あと幾人かは、生死も解らぬ有樣ですから、平次が行き着く前に、町役人から屆出て朝のうちに
檢屍
(
けんし
)
が下だる騷ぎです。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「錢形の親分が此處に居なさるのも、なんかの廻り合せだらう。
檢屍
(
けんし
)
の濟む前に、一と通り見て下さい」
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外科が言ひ開くだらう——此方から望んで
檢屍
(
けんし
)
を受けるわけはねえ、佛を路地へ
抛
(
はふ
)
り出して置くのはよくないことだ——と申して、到頭此處へ運び入れましたが
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「可哀想に——
檢屍
(
けんし
)
が濟んだら、早く引取らせるがよい。もう直ぐ八丁堀の旦那方が見える筈だから」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死骸は
檢屍
(
けんし
)
前ですが、士分の扱ひで、庭に轉がしても置けなかつたのでせう、座敷の中へ上げて、
床
(
とこ
)
の上に寢かし、形ばかりですが、一と通りのことはしてあります。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
名主五人組が立會つて
檢屍
(
けんし
)
を受け、土地の御用聞大塚の重三が、
委細
(
ゐさい
)
呑込んで探索にかゝりましたが、其處に居合せた錢形の平次の器量の惡さと言ふものはありません。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
内々
檢屍
(
けんし
)
だけを濟ませて、嚴重に口止めをしたまゝ、下手人の探索を續けて居るのでした。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞夜中過ぎまで何の變化もなく、
檢屍
(
けんし
)
も翌る朝になつたので、一應妓共を歸さうか——とも思ひましたが、若しその中に下手人が交つて居ると、容易ならぬ手落ちになります。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半之丞は、冷たく言ひ放つて、妹の死體の側に、
檢屍
(
けんし
)
の濟むのを待つてゐる樣子です。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
早速驅け付けて、役人の
檢屍
(
けんし
)
の前に、一と通り、急所々々に目を通しました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
檢屍
(
けんし
)
が濟むまでは、指も差させねえやうに、町役人に頼んで來ましたよ」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
檢屍
(
けんし
)
は濟んだのかい、番頭さん」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
檢
部首:⽊
17画
屍
漢検準1級
部首:⼫
9画
“檢屍”で始まる語句
檢屍辧疑