“きぬいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絹糸73.3%
絹絲20.0%
絹毛6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこをドナウはゆるくうねり、銀いろに光って流れている。そのながれが遠く春の陽炎ようえんのなかに没せむとして、絹糸きぬいとの如くに見えている。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あぶらづいた白くてなめらかな皮膚を、大胆極まる染模様のように、或は絹絲きぬいとの乱れる様に、太く細く伝い流れる血潮の縞は、白と赤との悪夢の中の放胆な曲線の交錯は
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これは三尺から六尺位の高さの灌木同様の草で、其の黄色い大きな花は、やがて、綿の種類によつて純白な、或は薄黄色い色のかゝつた絹毛きぬいとの一杯詰つた、卵程の大きさの円莢まるざやになるのだ。