“指物屋”の読み方と例文
読み方割合
さしものや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが今回の心理遺伝事件の暗示に使われました一巻の絵巻物で、箱は私が指物屋さしものやに命じて作らせたもので御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
た有助と云う男に手紙を持たせて、本郷春木町三丁目の指物屋さしものや岩吉方へつかわしましたが、中々大騒おおさわぎで、其の内に検使けんしが到来致しまして、段々死人をあらためますと、自ら死んだように
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
またまちへ、たびから役者やくしゃがきて芝居しばいってれば、そのあいだには質屋しちや隠居いんきょに、指物屋さしものやむすめよめにいったのであります。けれど、ペンキ主人しゅじん生活せいかつには、わりがありませんでした。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)