“犬豕”の読み方と例文
読み方割合
けんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然らずんば、人間の腹より出でたる犬豕けんしを生ずること必定ひつじょうなり。かか化物ばけものは街道に連れ出して見世物となすには至極面白かるべけれども、世の中のためには甚だ困りものなり。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人間の腹より生まれ出でたるものは、犬にもあらずまたぶたにもあらず、取りも直さず人間なり。いやしくも人間と名の附く動物なれば、犬豕けんし等の畜類とはおのずから区別なかるべからず。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)