順當じゆんたう)” の例文
新字:順当
其事そのことこの虎髯ひげがおはなしもうすのが順當じゆんたうでせう。』と不意ふゐ室内しつない飛込とびこんでたのは、れい磊落らいらくなる虎髯大尉こぜんたいゐ本名ほんめい轟大尉とゞろきたいゐであつた。
はいする以上は藤三郎を家督かとくになすべきは順當じゆんたうなるを世評せひやうの樣子にてはうやら主税之助が甚だ欲情よくじやうかゝ自身じしん實子の佐五郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その所爲せゐ經過けいくわ至極しごく順當じゆんたうつたが、どうしたわけか、これといふ原因げんいんもないのに、月足つきたらずでうまれて仕舞しまつた。産婆さんばくびかたむけて、一醫者いしやせるやうすゝめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今日けふは二ぐわつの十二にちかぜ方向ほうかうきわめて順當じゆんたうであるから、本日ほんじつ輕氣球けいきゝゆうこのしま出發しゆつぱつすれば、印度洋インドやう大空おほそら横斷わうだんして、きたる十六にちか十七にちには
宗助そうすけこの樂天家らくてんかまへでは、よく自分じぶん過去くわこわすれることがあつた。さうしてときによると、自分じぶんがもし順當じゆんたう發展はつてんしてたら、んな人物じんぶつになりはしなかつたらうかとかんがへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
中川淡路守重高あはぢのかみしげたか等なり此時井伊掃部頭ゐいかもんのかみ發言はつごんにより松平陸奧守綱村卿つなむらきやう進みいでて申されけるに天下の御繼子ごけいしの儀は東照神君御血筋ごちすぢちかき方よりつがせ玉はす事こそ順當じゆんたうなるべし然れば紀州公は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま自分じぶんまへすわつてゐる叔母をばは、たつた一人ひとりをとこんで、そのをとこ順當じゆんたうそだつて、立派りつぱ學士がくしになつたればこそ、叔父をぢんだ今日こんにちでも、何不足なにふそくのないかほをして
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それはほかでもい、今迄いまゝであだかてん恩惠おんけいごとく、きはめて順當じゆんたうに、みなみからきたへと、輕氣球けいきゝゆうをだん/″\陸地りくちほうおくつてつたかぜが、此時このとき俄然がぜんとして、ひがしから西にしへとかはつたことである。