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行々
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ゆく/\
ふりがな文庫
“
行々
(
ゆく/\
)” の例文
宜
(
よ
)
きことにして
金
(
かね
)
やらん
妾
(
せう
)
になれ
行々
(
ゆく/\
)
は
妻
(
つま
)
にもせんと
口惜
(
くちを
)
しき
事
(
こと
)
の
限
(
かぎ
)
り
聞
(
き
)
くにつけても
君
(
きみ
)
さまのことが
懷
(
なつ
)
かしく
或
(
あ
)
る
夜
(
よ
)
にまぎれて
國
(
くに
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
行々
(
ゆく/\
)
は貴様の力になって
遣
(
つか
)
わし、親父も年を
老
(
と
)
っているから、
何時
(
いつ
)
までも箱屋(
芸妓
(
げいしゃ
)
の箱屋じゃアありません、木具屋と申して
指物
(
さしもの
)
を致します)
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに今は
間
(
あひ
)
の
子
(
こ
)
ですから、思ふやうな役も付きませんが
行々
(
ゆく/\
)
は好くなられて、坂東三津五郎を嗣ぐやうになりませう。
七代目坂東三津五郎
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
朱い
手筐
(
てばこ
)
の證文を、三之助へやるまいとしたのも、つまりは
行々
(
ゆく/\
)
自分のものにするつもりだつたので御座います
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ら
降
(
おり
)
たつ
後姿
(
うしろすがた
)
見送
(
みおく
)
る
物
(
もの
)
はお
八重
(
やへ
)
のみならず
優子
(
いうこ
)
も
部屋
(
へや
)
の
障子
(
しようじ
)
細目
(
ほそめ
)
に
明
(
あ
)
けて
言
(
い
)
はれぬ
心〻
(
こゝろ/\
)
を三
郎
(
らう
)
一人
(
ひとり
)
すゞしげに
行々
(
ゆく/\
)
吟
(
ぎん
)
ずる
詩
(
からうた
)
きゝたし
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
あれには兄弟も
親族
(
みより
)
もない者だから、
行々
(
ゆく/\
)
は
己
(
おれ
)
が
里方
(
さとかた
)
に成って
他
(
ほか
)
へ養子にやり、相応な侍にしてやろうと仰しゃいますから、
私
(
わたくし
)
も
折々
(
おり/\
)
は
宅
(
うち
)
の家来
善藏
(
ぜんぞう
)
などに
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
行々
(
ゆく/\
)
は隱居をして御自分で住むつもりだと言つて居たさうですが、一年前に私が此家へ來るやうになつてからは、恩人の娘だからと、私を此處へ入れてくれました。
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
坊
(
ぼつ
)
ちやんが
歳
(
とし
)
もことしは
十歳
(
とを
)
か十一には
成
(
なら
)
う、
都合
(
つがう
)
の
惡
(
わ
)
るいは
此處
(
こゝ
)
の
家
(
うち
)
には
一人
(
ひとり
)
も
子寳
(
こだから
)
が
無
(
な
)
うて、
彼方
(
あちら
)
に
立派
(
りつぱ
)
の
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
といふ
物
(
もの
)
だから、
行々
(
ゆく/\
)
を
考
(
かんが
)
へるとお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なは
此處
(
こゝ
)
の
奧
(
おく
)
さま
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
慎まなければならんのだが、其の慎みが出来んという程惚れた
切
(
せつ
)
なる
情
(
じょう
)
を話すのだが、己は何も
御新造
(
ごしんぞ
)
のある身の上でないから、
行々
(
ゆく/\
)
は話をして表向手前を女房にしたいと思っている
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お新と言つて十六になります。
行々
(
ゆく/\
)
は巳之吉と一緒にする約束になつて居りますが、まだ若過ぎることでもあり、昨夜のやうな時は、間違ひがあるといけませんので、麻布の親類へやつて泊めてもらひました」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三
人
(
にん
)
居縮
(
ゐすく
)
んで
乞食
(
こじき
)
のやうな
活計
(
くらし
)
をするも、
餘
(
あま
)
り
賞
(
ほ
)
めた
事
(
こと
)
では
無
(
な
)
し、
何
(
なん
)
なりと
口
(
くち
)
を
見
(
み
)
つけて、
今
(
いま
)
の
内
(
うち
)
から
心
(
こゝろ
)
がけ
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
しお
金
(
かね
)
になる
職業
(
しよくげう
)
に
取
(
とり
)
かへずば、
行々
(
ゆく/\
)
お
前
(
まへ
)
がたの
身
(
み
)
の
振
(
ふり
)
かたは
無
(
な
)
く
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人の前で碌に口もきかれない人間だが、
行々
(
ゆく/\
)
お前を
宜
(
い
)
い処へ
嫁付
(
かたづ
)
けてやると仰しゃったというから、私はそれを
楽
(
たのし
)
んで居りましたが、何ういうわけで林藏殿と悪い事をすると云うは……のう忠平
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今宵
(
こよひ
)
見
(
み
)
れば
如何
(
いか
)
にも
淺
(
あさ
)
ましい
身
(
み
)
の
有樣
(
ありさま
)
、
木賃泊
(
きちんどま
)
りに
居
(
ゐ
)
なさんすやうに
成
(
な
)
らうとは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ、
私
(
わたし
)
は
此人
(
このひと
)
に
思
(
おも
)
はれて、十二の
年
(
とし
)
より十七まで
明暮
(
あけく
)
れ
顏
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
せる
毎
(
たび
)
に
行々
(
ゆく/\
)
は
彼
(
あ
)
の
店
(
みせ
)
の
彼處
(
あすこ
)
へ
座
(
すわ
)
つて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
辛抱次第で
行々
(
ゆく/\
)
は
暖簾
(
のれん
)
を分けて遣る、其の代り辛抱をしろ、
苟
(
かりそめ
)
にも曲った心を出すなと
熟々
(
つく/″\
)
御意見下すって、
余
(
あんま
)
り私を
贔屓
(
ひいき
)
になすって下さいますもんだから、番頭さんが
嫉
(
そね
)
んで
忌
(
いや
)
な事を致しますから
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
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々
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行々子