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素敵
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すてき
ふりがな文庫
“
素敵
(
すてき
)” の例文
最
(
も
)
う
其
(
そ
)
の
門
(
もん
)
を
出
(
で
)
はなれて、やがて
野路
(
のみち
)
へ
掛
(
かゝ
)
る
處
(
ところ
)
で、
横道
(
よこみち
)
から
出
(
で
)
て
前
(
まへ
)
へ
來
(
き
)
て
通
(
とほ
)
る
車
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
に、
蒋生
(
しやうせい
)
日頃
(
ひごろ
)
大好物
(
だいかうぶつ
)
の、
素敵
(
すてき
)
と
云
(
い
)
ふのが
乘
(
の
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ねえ、
綿貫
(
わたぬき
)
君。われわれは、もっと語ろうではないか。
素敵
(
すてき
)
なブランデーをのませる家を知っているから、これからそこへ案内しよう」
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これは
素敵
(
すてき
)
なことになったと、甚兵衛はひどく喜んで、上等のかいばや麦や米や豆などを、毎日馬にごちそうしてやりました。
天下一の馬
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
素敵
(
すてき
)
に
灼
(
や
)
きをかけられてよく
研
(
みが
)
かれた
鋼鉄製
(
こうてつせい
)
の天の野原に
銀河
(
ぎんが
)
の水は音なく
流
(
なが
)
れ、
鋼玉
(
こうぎょく
)
の
小砂利
(
こじゃり
)
も光り
岸
(
きし
)
の砂も一つぶずつ数えられたのです。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「よしよし、こりゃいい。今日は、
素敵
(
すてき
)
なフライを釣ってきてくれたね。どうして、お前も、やる時はやるじゃないか」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
▼ もっと見る
これから、その母の
話
(
はなし
)
というのを一つ二つ
紹介
(
しょうかい
)
するが、僕は
出来
(
でき
)
るだけ彼女の話しっ
振
(
ぷ
)
りをそのまま
伝
(
つた
)
えることにしよう。これがまた
素敵
(
すてき
)
なのである。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
如何に西洋人が描いた理想的という
素敵
(
すてき
)
な裸体画よりも、如何に人を感動せしめるかは私がいわなくとも知れている事実である、それは決して若い男女が
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
そこへ
商人
(
あきんど
)
を坐らせて、百姓に入用な
細々
(
こまごま
)
した雑貨でも売らせるようにしたら
素敵
(
すてき
)
だなどと言ったりする。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「ふウム、一理あるナ、——所で近来
素敵
(
すてき
)
な
別嬪
(
べつぴん
)
が居るぢやねエか、
老母
(
おふくろ
)
付きか何かで」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「会津様から出るのでございます。そのほかにもだいぶ
収入
(
みいり
)
がおありなさるようで、茶屋や揚屋で、あのお仲間がお使いなさるのは大したもの、景気が
素敵
(
すてき
)
によいのでございます」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ちょうど今一枚
素敵
(
すてき
)
に好いのが
描
(
か
)
いてあるんだ。それを買おうという
望手
(
のぞみて
)
の所へ
価値
(
ねだん
)
の相談に行った帰りがけに、原君はここへ寄ったんだから、
旨
(
うま
)
い機会じゃないか。是非買いたまえ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
素敵
(
すてき
)
もない大きな鼾を掻いている最中に不図眼を覚まして、頭を
明瞭
(
はっきり
)
させようと床の上に起き直りながら、スクルージは別段報告されんでも鐘がまた一時を打つところであるのを悟った。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
何か
素敵
(
すてき
)
な大金儲けで。
彼奴
(
あいつ
)
が邪魔じゃと思うた一念。
狙
(
ねら
)
う相手が一人で歩るく。
情婦
(
いろ
)
の
棲家
(
すみか
)
か
賭博
(
ばくち
)
の打場か。又は秘密の相談場所だの。ソッと入込む息抜き場所に。近いあたりの道筋突き止め。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
素敵
(
すてき
)
だなあ、あれは。まるで鹿みたいな感じだなあ」
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
素敵
(
すてき
)
。あたしの見た眼に狂いはなかった」
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「おお、こいつは、
素敵
(
すてき
)
素敵」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
「
素敵
(
すてき
)
々々」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
もし運よく向こうへ行けて どんな物でも煙にしてしまうという術を
授
(
さず
)
かったら、それこそ
素敵
(
すてき
)
だ。
世間
(
せけん
)
の者はどんなにびっくりすることだろう。
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私たちは
忙
(
いそが
)
しく
靴
(
くつ
)
やずぼんを
脱
(
ぬ
)
ぎ、その
冷
(
つめ
)
たい少し
濁
(
にご
)
った水へ
次
(
つぎ
)
から次と
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
みました。
全
(
まった
)
くその水の濁りようときたら
素敵
(
すてき
)
に
高尚
(
こうしょう
)
なもんでした。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
素敵
(
すてき
)
よ。まるでプリンスだわ」と、姉のエルネスチイヌはいう——「それで、帽子さえかぶればいいんだわ。開き
箪笥
(
だんす
)
の中にあるから取ってらっしゃい」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
何しろ口中で甘い汁がどっさりと出て直ちに溶解してしまうのだから
素敵
(
すてき
)
だ。
綺麗
(
きれい
)
な鉢に盛られてさアぼんぼんお上りといって出されるのが何よりの楽しみなんだ。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
「ふふん、これは
素敵
(
すてき
)
だ。プロペラが四つもついていらあ。——長谷川さん、どうもありがとう」
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
覗
(
のぞ
)
いて見ると
素敵
(
すてき
)
もなく大きい辻ビラ——昨日の引札と同じことの日本武芸の総本家。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「おや、エステルだって、合成だって、そいつは
素敵
(
すてき
)
だ。あなたはどこかの
化学
(
かがく
)
大学校を出た方ですね。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
まあどうでしょう、崖の下の谷間一面に、
素敵
(
すてき
)
な花が咲き乱れてるではありませんか。
天狗の鼻
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
素敵
(
すてき
)
もない大きな男で、常に山を背負って歩いて、足を田の中へ踏み込んで沼をこしらえたり、富士山を崩して
相模灘
(
さがみなだ
)
を埋めようとしたり、そんなことばかりしているのであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鞄
(
かばん
)
をあける。お
土産
(
みやげ
)
が出る。兄貴のフェリックスと姉のエルネスチイヌへの
素敵
(
すてき
)
なお土産だ。それもちょうど——なんという
不思議
(
ふしぎ
)
なことだろう——彼らがひと晩じゅう夢に見たというものばかりだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
「あーら本当ですの。本当なら、
素敵
(
すてき
)
だわ」
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれども間もなく
全
(
まった
)
くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、
雷
(
かなみり
)
が
素敵
(
すてき
)
に大きな
咆哮
(
ほうこう
)
をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の
意識
(
いしき
)
の
明滅
(
めいめつ
)
のようでした。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あれがそれ、駒井能登守様の奥方よ。どうだ、おれの言った通り
素敵
(
すてき
)
なものではないか、
醜婦
(
ぶおんな
)
で
嫉妬
(
やきもち
)
が深くて、うっかり女中にも手出しができないと言ったのは誰だ、ここへ出て来い」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
素敵
(
すてき
)
なことを考えつきました。
天狗の鼻
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
それから暫く行って道庵は、また
素敵
(
すてき
)
なものを見出して喜んでしまいました。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「どうも
素敵
(
すてき
)
に強い
酒
(
さけ
)
だと思いましたよ。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
跛足
(
びっこ
)
だって槍は使えるんだよ。ほらこのあいだ両国へ来た印度人の黒ん坊をごらん、あの黒ん坊も跛足だろう、それでも槍を使わせると
素敵
(
すてき
)
だったぜ。金ちゃん、お前あの黒ん坊を見たかい」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ほう、
素敵
(
すてき
)
だぞ。テジマア!」
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「どうかすると、あんなのの中に
素敵
(
すてき
)
なのがいる」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
素敵
(
すてき
)
な大きなかなづちを
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
素敵
(
すてき
)
だなあ」
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
敵
常用漢字
小6
部首:⽁
15画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破