“相模灘”の読み方と例文
読み方割合
さがみなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、辻堂の前にたどり着いた丈太郎は、まだ誰も来て居ない事に気が付くと、捨石に腰をおろして、暮れ行く相模灘さがみなだを眺めやりました。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
彼女は、ふとホテルの裏庭へ、出て見ようと思った。其処そこは可なり広い庭園で、昼ならば、はるか相模灘さがみなだを見渡す美しい眺望ちょうぼうを持っていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
伊豆行の汽船は相模灘さがみなだを越して、明るい海岸へ着いた。旅客は争って艀に移った。お種も、のする温泉地へ上った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)