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さかえ
ふりがな文庫
“
栄
(
さかえ
)” の例文
旧字:
榮
栄
(
さかえ
)
えよかしで
祝
(
いは
)
はれて
嫁
(
よめ
)
に来たのだ、
改良竈
(
かいりやうかまど
)
と同じく
燻
(
くすぶ
)
るへきではない、
苦労
(
くらう
)
するなら一度
還
(
かへ
)
つて
出直
(
でなほ
)
さう。いかさまこれは
至言
(
しげん
)
と考へる。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
谷から向うの
丘
(
おか
)
にかけて、麦と稲とが彼の為に一年両度緑になり黄になってくれる。雑木林が、若葉と、青葉と、秋葉と、三度の
栄
(
さかえ
)
を見せる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
若
(
もし
)
江戸にいださば
朱門
(
しゆもん
)
に
解語
(
かいご
)
の花を
開
(
さかせ
)
、あるひは又
青楼
(
せいろう
)
に
揺泉樹
(
えうせんじゆ
)
の
栄
(
さかえ
)
をなし、此
隣国
(
りんごく
)
出羽に
生
(
うま
)
れたる小野の小町が如く
美人
(
びじん
)
の名をもなすべきに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
面
(
おもて
)
をつけず
熊野
(
ゆや
)
の舞一くさりあり。久次の
牢輿
(
ろうごし
)
にて連れ行かれしを見送り「まことや
槿花
(
きんか
)
一日の
栄
(
さかえ
)
、是非もなき世の盛衰ぢやなあ」との
白廻
(
せりふまわ
)
しも
値
(
ねうち
)
あり。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
「また
受造者
(
つくられしもの
)
みづから
敗壊
(
やぶれ
)
の
奴
(
しもべ
)
たることを脱れ神の
諸子
(
こたち
)
の
栄
(
さかえ
)
なる自由に
入
(
いら
)
んことを
許
(
ゆるさ
)
れんとの望を
有
(
たもた
)
されたり」(羅馬書第八章二十一節)とあるは即ち
是
(
これ
)
なり。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
が、間もなくそれも消えて、
後
(
あと
)
にはただ草木の
栄
(
さかえ
)
を
孕
(
はら
)
んだ、明るい沈黙があるばかりになった。……
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大杉
栄
(
さかえ
)
と伊藤
野枝
(
のえ
)
とが例の恋愛事件に対する告白を読んで見ると、
孰
(
いづ
)
れも理屈ばかり
列
(
なら
)
べてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
勝久はこの歌に本づいて歌曲「
松
(
まつ
)
の
栄
(
さかえ
)
」を作り、両国
井生村楼
(
いぶむらろう
)
で新曲開きをした。勝三郎を始として、杵屋一派の名流が集まった。曲は
奉書摺
(
ほうしょずり
)
の本に
為立
(
した
)
てて
客
(
かく
)
に
頒
(
わか
)
たれた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
現夫人は、紅葉館の
妓
(
ひと
)
だということである。丸顔なヒステリーだというほかは知らない。おなじ紅葉館の
舞妓
(
まいこ
)
で、
栄
(
さかえ
)
いみじい女は
博文館
(
はくぶんかん
)
主大橋新太郎氏夫人須磨子さんであろう。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
もう一枝、河野の幹を
栄
(
さかえ
)
さそうと、お前さんが頼みにしている、四番目の娘だがね、つい、この間、暑中休暇で、東京から帰って来た、手入らずの嬢さんは、医学士にけがされたぜ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お春は
何処
(
どこ
)
か歓楽の
栄
(
さかえ
)
の
巷
(
ちまた
)
へでもゆくように、よろこびいさんで外へ出ます。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
大杉何という人だと
訊
(
き
)
くと、大杉
栄
(
さかえ
)
さんで皆さん御一緒ですといった。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
もみぢ葉のおのづと落ちしたまゆらは
栄
(
さかえ
)
のきはみ
枯衰
(
ほろび
)
のはじめ
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
末長うござる方に、
栄
(
さかえ
)
を残す事は又よろこばしい。
胚胎
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
だから、私はころされた大杉
栄
(
さかえ
)
が好きなのです。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
国家の
栄
(
さかえ
)
、我々の栄のため、大切なお
定
(
さだめ
)
を
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
恋人か
将
(
は
)
た
妹
(
いもと
)
か。うるはしき秋の
栄
(
さかえ
)
や
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
栄
(
さかえ
)
あれ! 神冥の加護
汝
(
なれ
)
にあれ!
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
彼らはエホバの
栄
(
さかえ
)
を見ん
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
若
(
もし
)
江戸にいださば
朱門
(
しゆもん
)
に
解語
(
かいご
)
の花を
開
(
さかせ
)
、あるひは又
青楼
(
せいろう
)
に
揺泉樹
(
えうせんじゆ
)
の
栄
(
さかえ
)
をなし、此
隣国
(
りんごく
)
出羽に
生
(
うま
)
れたる小野の小町が如く
美人
(
びじん
)
の名をもなすべきに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何
(
ど
)
の家でも、五人六人子供の無い
家
(
うち
)
は無い。この
部落
(
ぶらく
)
でも、
鴫田
(
しぎだ
)
や寺本の様に
屈強
(
くっきょう
)
な
男子
(
おとこのこ
)
の五人三人持て居る
家
(
うち
)
は、
家
(
いえ
)
も
栄
(
さかえ
)
るし、何かにつけて
威勢
(
いせい
)
がよい。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
この月の日課なる
馬太伝
(
マタイでん
)
の
中
(
うち
)
には神の王国に就きて重要なる教へ多くあり。
主
(
しゆ
)
のつとめは実に
栄
(
さかえ
)
あるものにして、之を守るものは、尤も
福
(
さいはひ
)
にして尤も
恩
(
めぐみ
)
あるものとす。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その上、威があり力があり、
栄
(
さかえ
)
と光とあるものに違いないと思いました。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
弥ざゑもんはからず十両の金を
得
(
え
)
て
質
(
しち
)
入れせし田地をもうけもどし、これより
屡
(
しば/\
)
幸
(
さいはひ
)
ありてほどなく家もあらたに作りたていぜんにまさりて
栄
(
さかえ
)
けり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼岸花と云う
曼珠沙華
(
まんじゅしゃげ
)
は、此辺に少ない。此あたりの彼岸花は、
萩
(
はぎ
)
、
女郎花
(
おみなえし
)
、
嫁菜
(
よめな
)
の花、何よりも初秋の
栄
(
さかえ
)
を見せるのが、紅く白く
沢々
(
つやつや
)
と
絹総
(
きぬぶさ
)
を
靡
(
なび
)
かす様な
花薄
(
はなすすき
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
弥ざゑもんはからず十両の金を
得
(
え
)
て
質
(
しち
)
入れせし田地をもうけもどし、これより
屡
(
しば/\
)
幸
(
さいはひ
)
ありてほどなく家もあらたに作りたていぜんにまさりて
栄
(
さかえ
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
栄
常用漢字
小4
部首:⽊
9画
“栄”を含む語句
光栄
栄光
栄耀
夕栄
見栄
栄華
栄耀栄華
栄誉
虚栄
栄燿
御栄
栄螺
出来栄
見栄坊
繁栄
仕栄
栄花
栄西禅師
白栄
昌栄
...