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本意
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ほんい
ふりがな文庫
“
本意
(
ほんい
)” の例文
斯
(
かか
)
る始末となって
多勢
(
たぜい
)
に
取巻
(
とりまか
)
れては、
到底
(
とても
)
本意
(
ほんい
)
を遂げることは
覚束
(
おぼつか
)
ない。一旦はここを逃げ去って、二度の復讐を計る方が無事である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
當
(
まさ
)
に
秋霜
(
しうさう
)
となるとも
檻羊
(
かんやう
)
となる勿れと此言や
男子
(
だんし
)
たる者の
本意
(
ほんい
)
と思ふは
却
(
かへつ
)
て其方向を
誤
(
あやま
)
るの
基
(
もと
)
にして
性
(
せい
)
は善なる
孩兒
(
がいじ
)
も生立に
隨
(
したが
)
ひ其質を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ぜひがないこととなった。したが、
忍剣
(
にんけん
)
を
他人手
(
ひとで
)
に
召
(
め
)
し
捕
(
と
)
られるのは、なんともざんねん。かれとしても
本意
(
ほんい
)
であるまい。
民部
(
みんぶ
)
、民部」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其の上当家に
越度
(
おちど
)
あらば寺社奉行の裁判を受けるでござろう、とは申すものゝ
罪人
(
ざいにん
)
を作るも
本意
(
ほんい
)
でない、何も言わずに此の儘お帰りなさるか
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怎
(
どう
)
やら奧樣に濟まぬ樣な氣がするので、怖る怖る行つて坐ると、お前も聞いた樣な事情だから、まだ一晝夜にも成らぬのにお前も
本意
(
ほんい
)
ないだらうけれども
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
だれとも
争
(
あらそ
)
わず、
仲
(
なか
)
よく
暮
(
く
)
らしてゆくのが、
本意
(
ほんい
)
なんだ。この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が、まちがっていることに
気
(
き
)
づかなかったばかりに、
俺
(
おれ
)
も、いつしか
欲深
(
よくふか
)
い
人間
(
にんげん
)
になってしまった。
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも
勘次
(
かんじ
)
は
怖
(
おそ
)
ろしい
卯平
(
うへい
)
と
一
(
ひと
)
つ
竈
(
かまど
)
であるよりも
却
(
かへつ
)
て
本意
(
ほんい
)
であつた。お
袋
(
ふくろ
)
が
死
(
し
)
んでから
老
(
お
)
いた
卯平
(
うへい
)
は
勘次
(
かんじ
)
と
一
(
ひと
)
つに
成
(
な
)
らなければならなかつた。
其
(
その
)
時
(
とき
)
はもう
勘次
(
かんじ
)
が
主
(
あるじ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
釋尊
(
しやくそん
)
の像をつくつたり、繪にしても、
彌陀
(
みだ
)
の
淨土
(
じやうど
)
へゆくためで
釋尊
(
しやくそん
)
を
本意
(
ほんい
)
としない。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
かくてはその
災害
(
さいがい
)
を待つに
同
(
おなじ
)
くして
本意
(
ほんい
)
に非ざれば、今より毎年
寸志
(
すんし
)
までの
菲品
(
ひひん
)
を
呈
(
てい
)
すべしとて、その後は
盆
(
ぼん
)
と
暮
(
くれ
)
に
衣物
(
いぶつ
)
金幣
(
きんへい
)
、或は予が特に
嗜好
(
しこう
)
するところの数種を
添
(
そ
)
えて
※
(
おく
)
られたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
見捨
(
みす
)
てゝ
行
(
ゆ
)
く
情
(
じやう
)
なしがお
前
(
まへ
)
は
好
(
す
)
きか
憐
(
あは
)
れといへば
深山
(
みやま
)
がくれの
花
(
はな
)
の
心
(
こゝろ
)
が
嘸
(
さぞ
)
かしと
察
(
さつ
)
しられる
世
(
よ
)
にも
知
(
し
)
られず
人
(
ひと
)
にも
知
(
し
)
られず
咲
(
さき
)
て
散
(
ち
)
るが
本意
(
ほんい
)
であらうか
同
(
おな
)
じ
嵐
(
あらし
)
に
誘
(
さそ
)
はれても
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
の
宿
(
やど
)
に
咲
(
さ
)
きて
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
に
思
(
おも
)
はれたら
散
(
ち
)
るとも
恨
(
うら
)
みは
有
(
あ
)
るまいもの
谷間
(
たにま
)
の
水
(
みづ
)
の
便
(
たよ
)
りがなくは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
毎夜云う通り今晩は
愈々
(
いよ/\
)
行
(
ゆ
)
かんければならぬことになりました、多分今宵は
本意
(
ほんい
)
を
遂
(
と
)
げて立帰る心得、明け方までには帰るから、どうか頼むぞよ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
搖起
(
ゆりおこ
)
し此事を
内々
(
ない/\
)
話
(
はな
)
しければ友次郎も
悦
(
よろこ
)
びて何分共に願ひ候と
言
(
いは
)
れて亭主も夫婦の者の其
心根
(
こゝろね
)
を
察
(
さつ
)
し
遣
(
や
)
り
本意
(
ほんい
)
ならぬ事には
有
(
あれ
)
ど
終
(
つひ
)
に
其意
(
そのい
)
にまかせけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
嫌
(
きら
)
ひて幼年なれば今四五年も
相待
(
あひまつ
)
べしと
止
(
とゞ
)
め候故
本意
(
ほんい
)
なくは思へども師匠の仰せ
默止難
(
もだしがた
)
く是迄は
打過
(
うちすぎ
)
候なり此度こそ
幸
(
さいは
)
ひに日頃の
宿願
(
しゆくぐわん
)
を
果
(
はた
)
すべき時なり何卒
此儀
(
このぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
差向
(
さしむき
)
何処
(
どこ
)
と云って落着く先に困ろうとお察し申すが、まゝ又其の
中
(
うち
)
に御帰参の
叶
(
かな
)
う時節もあろうから、余りきな/\思っては宜しくない、心を大きく持って父の
仇
(
あだ
)
を報い、
本意
(
ほんい
)
を遂げれば
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“本意”の意味
《名詞》
本意(ほんい)
もとからの心や意思。真意。
本義。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“本意”で始まる語句
本意無