“宿願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆくぐわん50.0%
しゅくがん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きらひて幼年なれば今四五年も相待あひまつべしととゞめ候故本意ほんいなくは思へども師匠の仰せ默止難もだしがたく是迄は打過うちすぎ候なり此度こそさいはひに日頃の宿願しゆくぐわんはたすべき時なり何卒此儀このぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然程さるほど光陰くわういんの如く傳吉は四五年勤めしが四季の給金臨時ふじもらひもの等ちりつもり山となりて百廿兩程になりし故宿願しゆくぐわんすでに成就したりとしきりに古郷が懷敷なつかしく主人の機嫌を伺ひ越後へ歸り度旨を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
年来の宿願しゅくがんであった金毘羅こんぴらまいりを思い立って、娘のおげんと下男の儀平をつれて、奥州から四国の琴平ことひらまで遠い旅を続けて、その帰りには江戸見物もして、今や帰国の途中であると話した。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)